イギリスではオリエンタリスのことをレンテンローズと呼びます。これはレント(四旬節)の頃に咲くので名付けられ、クリスマスの頃に咲くヘレボルス・ニゲルとは区別されているようです。
わが家もヘレボルス・ニゲル系の花も育てていることから、ページを分けることにしました。
オリエンタリスとの交配された園芸品種のオリエンタル・ハイブリッド(Helleborus × hybridus )が栽培されていることが多いのでそれらもここで扱います。
上のレンテンローズ(Helleborus orientalis)は、自宅で2021年3月15日に撮影したものです。
スポンサーリンク
クリスマスローズ(Helleborus orientalis)の特徴と育て方
クリスマスローズ(Helleborus orientalis) 2021年3月6日撮影 栽培品
クリスマスローズ(Helleborus orientalis) 2022年3月8日撮影 栽培品
和名 | レンテンローズ |
別名 | クリスマスローズ |
学名 | Helleborus orientalis |
科名・属名 | キンポウゲ科 ヘレボラス属 |
分布 | 地中海西部 |
花期 | 2~4月 |
特徴 | オリエンタリス(Helleborus orientalis)はギリシア、トルコなどに分布する無茎種で、レンテンローズとも呼び、常緑の多年草です。 本来クリスマスローズとは、クリスマスの頃に咲く原種の‘ノイガー’を指し、2~3月に咲くオリエンタリスは、‘レンテンローズ’と呼ばれるようですが、日本では一般的に、まとめてクリスマスローズと呼ばれていますが、ここではオリエンタリス(Helleborus orientalis)をレンテンローズとして扱っています。 オリエンタリスに他種を掛け合わせて作られた園芸品種はオリエンタル・ハイブリッドとよばれ、多様な色や花形があり、暑さに強く日本の気候でもよく育つので、広く普及しています。 園芸品種のオリエンタル・ハイブリッドと思われる種を何度か播いて気に入った花を育ているので、順次載せたいと思っています。 |
育て方 | 軽石3、赤玉土4、腐葉土3くらいを混ぜた水はけのよい用土を使いますが、栽培環境によって適宜工夫すればよいと思います。 無茎種は新たな葉が開いて生長を始める11月~1月頃、今まで付いていた葉すべて付け根から切り落とします。十分に株元まで日を当てることより花芽が上がりやすくなることと、日当たりを良くして、病気を防ぐためです。 有茎種の場合は花後は花がらを切るだけにして、花茎は春になって黄色くなってから切ります。 秋から春は良く日に当てて、花後は日差しが強くなってくるころから明るく涼しい場所に移します。 冬から春にかけての生育期は草花にあげる程度の液体肥料を月に2~3回くらい与えます。 繁殖は秋に株分けできるが、晩春の採り撒きが良く、早ければ3年で花が咲きます。 |
クリスマスローズ(Helleborus orientalis) 2021年3月10日撮影 栽培品
クリスマスローズ(Helleborus orientalis) 2021年3月30日撮影 栽培品
クリスマスローズ(Helleborus orientalis) 2021年3月14日 撮影 栽培品
とちぎ花センターのレンテンローズ(Helleborus orientalis)
レンテンローズ(Helleborus orientalis) 2004年1月9日 撮影 とちぎ花センター
ヘレボラス オリエンタリス(レンテンローズ)と オリエンタル・ハイブリッド(Helleborus × hybridus )
現在の写真は20年近く前に購入した株の写真ですが、種を播いて育てた オリエンタル・ハイブリッドらしき株が庭でいろいろな花を咲かせていますが、その後播種した、実生3~4年のクリスマスローズの花が見事に咲き始めています。
どのくらい親の遺伝子を受け継ぐのか、いただいた種は様々な形や色を持つ親たちです。
7年位前に播いた種からの花は、無茎種が多かったのですが、有茎種もあり、どのような品種だったのかはわかりませんでした。
山野草が好きなこともあり、原種にも興味を抱き始めていますが、狭い庭なので無理だろうとは思っています。ヘレボラスも奥が深いようでまだわからないことが多いのが現状です。