セツブンソウ(節分草)に初めて出会った時に魅了されて種を採るために鉢植えを購入しました。花が咲くようになった種からの苗を庭に植えて10年過ぎた現在、庭にセツブンソウの群生ができて早春の楽しみになっています。
花が咲いて種を零して、休眠しますので他の花との混植もできますので、庭一面にセツブンソウが咲く日が来るのを目的に育てています。
上のセツブンソウ(節分草)は、自宅で2018年2月15日に撮影したものです。
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セツブンソウ(節分草)の特徴と育て方
セツブンソウ(節分草) 2012年2月22日 撮影 栽培品(庭に咲く節分草)
セツブンソウ(節分草) 2006年2月11日 撮影 (種からの初花)
和名 | セツブンソウ(節分草) |
別名 | ムラサキタンポポ |
学名 | Eranthis pinnatifida |
科名・属名 | キンポウゲ科 セツブンソウ属 |
分布 | 本州(関東地方、中部地方) |
花期 | 2~3月 |
特徴 | 高さ5~15cmの多年草。地中に球形の塊茎があります。 茎葉は花茎の上部に2個対生し、3深裂し、長さ幅とも3~4cm。 茎先に直径約2cmの白い花をつける。花弁状の部分は萼弁で普通5個あり、卵形で長さ1~1.51㎝、花弁は2~4裂し、先端は黄色の密腺に変化しています。雄蕊は多数、雌蕊は2~5個。 果実は袋果で長さ約1cm。種子は数個つき、球状で褐色。 名のとおり、早春、節分のころに開花し、初夏に地上部が枯れます。 主に石灰岩地の樹林内に群生します。 |
育て方 | 桐生砂、軽石砂、赤玉土など手に入る水はけのよい用土を主体にした混合用土に、球根を地表より3cmほどの深さに植えます。腐葉土を混用することもあります。 硬質赤玉土、硬質鹿沼土の混合用土で中深鉢に植えます。 早春から梅雨明けまで液肥と草木灰汁を交互に月3から4回施し、花が終わったら半日陰に置き、地上部が枯れた後は、棚下などに置いてあまり乾燥させないようにします。 球根自体が殖えて分かれることはほとんどないので、植え替えは3年に1度くらい、9月下旬~10月上旬の根の動き出さない頃に行います。 実生を採りまきすると翌春にはほとんど芽生え、3年後には花が見られます。栽培によっては3年後になります。 球根は大きくなると数本の花が咲くようになりますが、数年後には枯れる運命にあるので、種から殖やすことは必定です。もう少し長いかもしれませんが、播いて3年、咲いて3年と言われることもあります。 |
栃木四季の森星野のセツブンソウ(節分草)
セツブンソウ(節分草) 2004年2月29日 撮影 星野
セツブンソウ(節分草) 2005年3月8日 撮影 星野
セツブンソウ(節分草) 2005年3月8日 撮影 星野
セツブンソウ(節分草) 2005年2月29日 撮影 星野
栃木市街地から北西15キロの山口台地にある星野は遺跡の里でもあり、星野自然林内に咲く節分草の群生は有名です。
関東地方に越してきて間もないころにその地を尋ね、可憐な花を夢中で撮影しました。
地域の方がボランティアで、草刈りなどをして守っているとお聞きしました。
その努力が実って、かなり広い場所にセツブンソウが小さな花を星屑のように広げていました。
膝折りて
節分草群生なすと聞き来れば遊古道とふ細き径あり
雪解けに咲いて暖かき花と見ゆ花芯にむらさきかすかに炎えて
節分草の小さき花に屈み聞く雄蕊雌蕊のささやくさまを
節分草恥ぢらふごとく群れ咲けばこころ豊かに靴を汚しぬ
膝折りて小さき花を撮るといふしぐさひたすらにして祈りのごとし
趣味の短歌より
セツブンソウ(節分草)のまとめ
セツブンソウ(節分草) 2004年2月21日 撮影 (購入品)
山野草に興味を持ったころには宮城県に住んでいたので、セツブンソウを始めて見たのは関東地方に越してきてからです。その可憐な花に魅了されて、種は購入できなかったので種を採るために鉢花を購入しました。
数本咲いた花から、数十個の種を採取することができて播種しました。種から芽生え、成長し、花がつくまでの過程はこちらに書いてあります。
殖えるまでは、鉢栽培をしていましたが、種からの花が咲き始めた秋に庭に下ろしました。それから10年今では庭にセツブソウの群生ができるまでになっています。
今でも発泡スチロールの箱に播きますが、庭の零れ種の苗の方が丈夫に育っているので、地植えの方が植え替えの手間も要らず、零れ種で自然に殖えてくれるので、秋から春に日当たりがよく、夏に日陰になる落葉樹の下など最適な場所あれば庭植がお勧めです。