ヤブレガサ(破れ傘)は葉が展開する前の、若い葉が敗れた傘のように見える時期の姿を鑑賞することが多いようです。
自生地は雑木林の斜面のようなところなので、水持ちと水はけを考えて夏は涼しい場所が最適です。
広葉樹の下などに植えると春の目出しの時の姿が風流があって素敵です。鉢での栽培は持ち運びができるので適切な場所に移動ができるのが利点です。
上のヤブレガサ(破れ傘)は、自宅で2004年4月9日に撮影したものです。
スポンサーリンク
ヤブレガサ(破れ傘)の特徴と育て方
ヤブレガサ(破れ傘) 2003年6月12日 撮影 栽培品
和名 | ヤブレガサ(破れ傘) |
学名 | Syneilesis palmata |
科名・属名 | キク科 ヤブレガサ属 |
分布 | 本州、四国、九州 |
花期 | 葉は3~4月、花は7月頃 |
特徴 | 株が若い時は根生葉が1個だけだが、株が充実してくると高さ0.5~1mの花茎を立てます。 根生葉は長柄があって、茎を抱き、直径40cmほどで楯形となります。茎葉は2~3個つき、葉柄に楯状について掌状に深裂します。 頭花は直径8~10㎜。円錐花序につきます。 葉を開く前の若い葉の姿が破れた傘に似ていることからつけられた名前で、その姿が鑑賞価値があります。 |
育て方 | 地植えは、やや傾斜のある半日陰に、腐葉土をすき込んで植えます。 鉢栽培では赤玉土に2~3割の腐葉土を混ぜた用土に地下茎を出来る限り浅く這わせるようにします。 春に固形肥料をその後は水肥を施し、水は普通にやり半日陰で管理します。 長い間栽培していましたが、植え替えを怠ったためもあってか数年前にかれてしまいました。 植え替えは芽の動き出す2月くらいに行います。増殖は植え替え時の株分け、根伏せなどをします。 30数年らい育てていた株ですが、宮城県から引っ越してきたので、植え場所が良くなかったのかもしれません。 |
ヤブレガサ(破れ傘)のまとめ
破れ傘は雑木林の中などで見られますので、腐葉土などをすき込んだ水はけのよい肥沃な用土で夏は木陰などで半日陰になるような場所が適していると思います。
熱帯夜が続くような場所で、エアコンの吹き出し口の近くになってしまったことが枯れた原因ではないかと思っています。