現在栽培されている雪割草の大部分は、オオミスミソウ、ミスミソウ、スハマソウの交配種のようです。中には山野で自然交配をした原種の名花である初鏡のようなものもあります。
自然交配でも美しい花があることから、交配親を選ぶことによって理想に近い花を咲かせることが出来る栽培家が多いことから、銘品と呼ばれる素晴らしい花を作出しています。
私は適当に交配をして、毎年種を播き、その中から好きな花が出てくるのを楽しむ程度ですが、初花が咲き始める早春は心が躍ります。
上の庭の雪割草は、自宅で2014年2月23日に撮影したものです。
スポンサーリンク
雪割草の特徴と育て方
庭の雪割草 2021年3月15日 撮影 栽培品
和名 | 雪割草 |
学名 | Hepatica nobilis var. japonica |
科名・属名 | キンポウゲ科 ミスミソウ属 |
分布 | 北陸地方以北の本州日本海側 |
花期 | 2~5月 |
特徴 | 園芸上で雪割草と呼ぶ植物は、オオミスミソウ、ミスミソウ、スハマソウ、変種のケスハマソウがあり、それぞれ自生地が異なります。 花弁のように見える部分は萼片です。 花色は白や桃色、赤や紫と、野生植物には珍しく多彩です。花後、地際に3裂する葉を一度に数枚展開し、そのまま常緑となって1年を過ごします。 タネはそう果で緑色です。 根は株もとからたくさん出て、地中に長く伸びます。 |
育て方 | 硬質の鹿沼土、日光砂を主体に、日向土、軽石などを少量混入して花後か、夏の終わりごろに水はけのよい雪割草鉢に植えます。植え替え時に根に触れないように元肥にマグァンプK を底の方にいれます。 用土は育てる環境等により、それぞれ工夫しているようです。 植え替えは2~3年に1度行い、植え替えない鉢には株もとに用土を増しておきます。 肥料は、花後と秋に固形肥料を施し、月に2~3回くらい液肥を施します。花期以外は日陰の棚の下段などに置き、乾かさない程度に水をやリります。成長期は多めにやり、葉の展開が終わってからは乾いたらやるようにします。 定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。 春は明るく日当たりのよい場所で管理し、花を咲かせます。花が終わり、葉の展開が始まったら、木もれ日の下や明るい日陰で管理します。梅雨入りごろからは風通りのよい日陰か、70~90%の遮光をして管理します。 増殖は株分け、実生によります。採り播きが発芽率が良いのでお勧めです。雪割草は種を播いて用土をかけないでおくと種が育ちますので、1週間ほどしてから5㎜くらいの覆土をします。 庭植えにしているものは毀れ種からも育ち咲いているが、最初は植え付けをして、混み合ってきたものは用土を入れ替えて植え替えています。 種からの栽培は3年程度で花が見られるものもありますが、4年目になるものもあります。 |
雪割草の栽培を楽しむ
雪割草 初鏡 栽培品
雪割草 初美仙 栽培品
雪割草 狄の華 栽培品
雪割草 紅孔雀 栽培品
雪割草 紅苑 栽培品
雪割草 交配種 栽培品
雪割草 交配種 栽培品
雪割草 交配種 栽培品
雪割草 交配種 栽培品
雪割草 交配種 栽培品
雪割草 交配種 栽培品
雪割草 交配種 栽培品
雪割草 交配親と交配種 栽培品
庭の雪割草 2015年3月14日 撮影 栽培品
主な栽培品はこちらに載せています。
北陸地方以北の本州日本海側が自生地の雪割草は関東地方の住宅地では少し栽培が難しいのですが、慣れが解決してくれました。雪割草の育て方の本を何冊も読み最初は枯れはしないまでも、夏に葉が枯れて見苦しくなたり、冬の乾燥で葉が枯れてしまい、葉のない状態で花が咲く株が殖えることになりました。
それでも、毎年、毎年種を播いたので、苗は殖え続けていったので、軽石のロックガーデンに雪割草の苗を植え、夏はヤマドリゼンマイで、覆い、冬は苗の上を棚のように開けて菰で覆った結果、葉枯れすることなく、きれいな花を見ることが出来るようになっています。
鉢植えは、雪割草鉢を使って用土も肥料も消毒もきちんとしても枯れる苗がかなり出ていたのですが、夏は寒冷紗で風通しが悪かったことに気が付き、寒冷紗を重視するよりは棚下に置いて風通しを優先した結果、葉が無くなる鉢が減りました。
冬は鉢の中が冷えてしまうことによると思い、置き場所の棚下を少し掘って置台を置いたことにより、地表の暖かさで鉢の冷えを抑えることが出来たようでこちらも良くなりました。
鉢もかなり殖やしたのですが、今後は地植えを多くして、手入れの手間を少しでも減らしてきれいな花を見ようと思っています。
最初は交配用に好きな雪割草をヤフーオークションで購入しました。その結果様々な花が咲くようになり、早春の庭を飾ってくれるようになっています。