キツネノマゴ科のハグロソウ(葉黒草)とキツネノマゴ(狐孫)を比べて見ました。同じ科ですが、キツネノマゴはいたるところで見ることが出来ますが、ハグロソウはあまり見る機会がない野草で、写真では見ていたのですが、ヒガンバナを写すために巾着田に行った折に初めて出会うことが出来ました。
ハグロソウも、キツネノマゴも唇弁花ですが、ハグロソウは、美しいピンクの可憐な2唇形で下唇の方が幅が広く、キツネノマゴに比べてかなり目立つ花を咲かせていました。
ハグロソウは、自生地が関東地方よりも西という事なので、北関東の我が家の近くにはあまり生えていないのかもしれません。
それでも、いつか出会えることを楽しみにしていた花に遭うことが出来、写真に収めることが出来るのはうれしいことでした。
上のハグロソウ(葉黒草)は2008年6月22日に巾着田で撮影したものです。
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ハグロソウ(葉黒草)の特徴
和名 | ハグロソウ(葉黒草) |
学名 | Peristrophe japonica var. subrotunda |
科名・属名 | キツネノマゴ科 ハグロソウ属 |
分布 | 本州(関東地方以西)、四国、九州 |
花期 | 9~10月 |
特徴 | 山地の木陰に生える多年草。 写真の花は華やかに彼岸花の咲く、巾着田の片隅に咲いていました。 茎はまばらに枝分かれして高さ20~50㎝になります。 葉は暗緑色で対生し、長さ2~10㎜の柄があり、葉身は卵状長楕円形または披針形で長さ2~10㎝、幅1~2.5㎝で全縁。 枝の先または上部の葉腋に花柄をだし、その先に2個の葉状の広卵形の苞に包まれた紅紫色の可憐な花をつけます。 花冠は2唇形で下唇の方が幅が広い。 雄蕊は2個、雌蕊は1個。 |
キツネノマゴ(狐孫)の特徴
キツネノマゴ(狐孫) 2003年9月30日 撮影 袋田
キツネノマゴ(狐孫) 2005年10月12日 撮影 名草巨石群近辺
和名 | キツネノマゴ(狐孫) |
学名 | Justicia procumbens var. procumbens |
科名・属名 | キツネノマゴ科 キツネノマゴ属 |
分布 | 本州、四国、九州 |
花期 | 8~10月 |
特徴 | 道ばたなどに普通に見られる、高さ10~40cmの1年草。 葉は対生し、長さ2~5cmの卵形。 花は淡紅紫色の唇形花で、穂状に密生してつき、萼弁や苞のふちには白い毛があり、葯は2室で上下につき、下の葯の方が大きくて基部に突起があります。 蒴果は長さ約6㎜。 |
キツネノマゴ(狐孫) 2004年9月18日 撮影 花之江の郷
キツネノマゴ(狐孫) 2004年11月11日 撮影 根本山