アカソ(赤麻)は、全国の山野のやや湿ったところに生える高さ50~80㎝の多年草で、先が3裂し、中央裂片は尾状に鋭く尖り、ふちには粗い鋸歯があるのが特徴です。
一方コアカソ(小赤麻)は、本州、四国、九州の、山野のやや湿ったところに生える高さ50~80㎝の多年草ですが、下部が木質化すること、葉は菱状卵形~楕円形で、葉は尾状に長く尖ることなどから区別できます。
カラムシでは現在も布をつくっていますが、カラムシと同様に茎の繊維が丈夫でなので、古い時代から繊維を取り出して布として利用していたことから「麻」の名がついているようです。
イラクサ科・ヤブマオ属には、ヤブマオ(藪苧麻)、メヤブマオ(雌藪苧麻)カラムシ(茎蒸)があります。
上のアカソ(赤麻)は、2005年5月2日に三国山で撮影したものです。
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アカソ(赤麻)の特徴
アカソ(赤麻) 2005年5月2日 撮影 三国山
和名 | アカソ(赤麻) |
学名 | Boehmeria silvestrii |
科名・属名 | イラクサ科 ヤブマオ属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
花期 | 7~9月 |
特徴 | 山野のやや湿ったところに生える高さ50~80㎝の多年草。 茎は分枝せず、斜めに立つことが多い。 葉は対生し、長さ8~20㎝の卵円形で3脈が目立つ。 先は3裂し、中央裂片は尾状に鋭く尖る。ふちには粗い鋸歯があります。 雄花序は茎の下部につき、淡黄白色の雄花を穂状につけ、雌花序は茎の上部につき尾花序より小型で赤みを帯びます。 雌花序は球形に集まり、この雌花の集団がやや接して花軸につく。 |
コアカソ(小赤麻)の特徴
コアカソ(小赤麻) 2005年9月13日 撮影 仙人ヶ岳
コアカソ(小赤麻) 2004年8月22日 撮影 日光植物園
和名 | コアカソ(小赤麻) |
学名 | Boehmeria spicata |
科名・属名 | イラクサ科 ヤブマオ属 |
分布 | 本州、四国、九州 |
花期 | 8~10月 |
特徴 | 山野のやや湿ったところに生える高さ50~80㎝の多年草。 茎は下部が木質化し、多数分枝して高さ1~2mになる。茎や葉柄赤みを帯びます。 葉は菱状卵形~楕円形で長さ4~8㎝、葉は尾状に長く尖ります。 |