カラムシ(茎蒸)は、本州、四国、九州、沖縄の人里近くに多い高さ1~2mの多年草で、和名は茎を蒸して皮を剥ぎ、繊維をとることによります。繊維は長くて丈夫なので、昔から上質の織物がつくられ、現在でも福島県の昭和村はカラムシ織の産地となっています。
メヤブマオ(雌藪苧麻)は、同属の山野の林内に生える高さ1mの多年草で、葉の基部は切形で、縁には粗い鋸歯があり、両面とも短毛があることから区別できます。
イラクサ科・ヤブマオ属には、アカソ(赤麻)、コアカソ(小赤麻)などがあり、とてもよく似ているので、区別点などを書いています。
上のカラムシ(茎蒸)は、2005年10月12日に名草巨石群近辺で撮影したものです。
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カラムシ(茎蒸)の特徴
カラムシ(茎蒸)雌花序 2005年9月13日 撮影 仙人ヶ岳
カラムシ(茎蒸) 2005年9月13日 撮影 仙人ヶ岳
和名 | カラムシ(茎蒸) |
別名 | マオ、クサマオ |
学名 | Boehmeria nipnonivea |
科名・属名 | イラクサ科 ヤブマオ属 |
分布 | 本州、四国、九州、沖縄 |
花期 | 7~9月 |
特徴 | 人里近くに多い高さ1~2mの多年草。 茎や葉柄に短毛が密生します。 葉は互生、長さ10~15㎝の広卵形で、先は尾状に尖り、ふちに大きさのそろった鋸歯がある。表面はざらつきます。 雌雄同株。雄花序は茎の茎の下部につき、雌花序は茎の上部につきます。 和名は茎を蒸して皮を剥ぎ、繊維をとることによります。 この繊維は長くて丈夫なので、昔から上質の織物がつくられ、現在でも福島県の昭和村はカラムシ織の産地となっています。 カラムシ属は雑種ができやすいようで、形態的な変化が多く、分類の難しいグループのようです。 |
メヤブマオ(雌藪苧麻)の特徴
メヤブマオ(雌藪苧麻) 2006年9月28日 撮影 仙人ヶ岳
和名 | メヤブマオ(雌藪苧麻) |
学名 | Boehmeria spicata |
科名・属名 | イラクサ科 ヤブマオ属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
花期 | 8~10月 |
特徴 | 山野の林内に生える高さ1mの多年草。 葉は対生し長さ10~20㎝の卵円形で薄く、先が浅く3裂するものが多い。葉の基部は切形で、縁には粗い鋸歯があり、両面とも短毛があります。 雌花序はヤブマヨより細く、雌花の集団はやや離れて付く。 |