タネツケバナ属のコンロンソウ、マルバコンロンソウ、タネツケバナ、オオバタネツケバナの写真と特徴を載せています。
何れも花と果実から区別するのは難しいと思いますが、葉の形からは区別できるようです。タネツケバナ、オオバタネツケバナは、頂小葉が側小葉よりかなり大きいことで違いが分かるような気がしました。
特に花は、アブラナ科独特の花で、一見区別が難しいようです。しかし分からないなりにも観察を続けていると、些細な違いから、わかってくることもあるのが不思議です。
上のコンロンソウ(崑崙草)は、2005年5月31日に日光植物園で撮影した花です。
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コンロンソウ(崑崙草)の特徴
コンロンソウ(崑崙草) 2005年5月31日 撮影 日光植物園
コンロンソウ(崑崙草) 2005年5月31日 撮影 日光植物園
和名 | コンロンソウ(崑崙草) |
学名 | Cardamine leucantha |
科名・属名 | アブラナ科 タネツケバナ属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
花期 | 5~6月 |
特徴 | 山地谷沿いに生える高さ30~50㎝の多年草。 葉は長柄がある奇数羽状複葉。小葉は5~7個。長楕円披針形で長さ3~7㎝、先が尖り鋭い鋸歯があります。 茎上部に短い総状花序をつけ、白色で直径7~10㎜の4弁花を開く。 |
コンロンソウ(崑崙草) 2006年5月22日 撮影 尚仁沢遊歩道
コンロンソウ(崑崙草) 2006年5月22日 撮影 尚仁沢遊歩道
わが家にやってきたコンロンソウ(崑崙草)
栽培鉢に少し変わったものが芽生えたので大切に育てていたところコンロンソウでした。
わが家はかなり大きな住宅地の中ですので、どこかの鉢に種が紛れ込んでいたとしか考えられませんが、鉢で育てたコンロンソウが、あまりに素敵なので感動しました。
コンロンソウ(崑崙草) 2006年5月22日 撮影 栽培品
マルバコンロンソウ(丸葉崑崙草)の特徴
マルバコンロンソウ(丸葉崑崙草) 2006年4月19日 撮影 尚仁沢遊歩道
マルバコンロンソウ(丸葉崑崙草) 2006年4月19日 撮影 尚仁沢遊歩道
和名 | コンロンソウ(崑崙草) |
学名 | Cardamine tanakae |
科名・属名 | アブラナ科 タネツケバナ属 |
分布 | 本州、四国、九州 |
花期 | 4~5月 |
特徴 | 山地の林内に生える高さ10~20㎝の越年草。 全体に白い毛があります。 葉は柄がある奇数羽状複葉。小葉は3~7個。円心形で長さ1~3㎝。 茎上部に総状花序をだし、白色の花を数個開く。 果実は長角果で有毛。 |
タネツケバナ(種漬花)の特徴
タネツケバナ(種漬花) 2006年4月19日 撮影 尚仁沢遊歩道
タネツケバナ(種漬花) 2006年4月19日 撮影 尚仁沢遊歩道
和名 | タネツケバナ(種漬花) |
学名 | Cardamine flexuosa |
科名・属名 | アブラナ科 タネツケバナ属 |
分布 | 日本全土 |
花期 | 4~6月 |
特徴 | 田の畦や水辺に群生する高さ20~30cmの2年草。 葉は奇数羽状複葉。小葉は3~17個で円形から長楕円形。 花は白色で直径3~4㎜。 果実は長さ約2cmの細い円柱形。 |
タネツケバナ(種漬花) 2004年4月17日 撮影 仙人ヶ岳
オオバタネツケバナ(大葉種漬花)の特徴
オオバタネツケバナ(大葉種漬花) 2007年9月11日 撮影 光徳沼
和名 | オオバタネツケバナ(大葉種漬花) |
学名 | Cardamine regeliana |
科名・属名 | アブラナ科 タネツケバナ属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
花期 | 3~6月 |
特徴 | 山地の渓流沿いに生え、高さ20~40㎝。 茎は有毛。 タネツケバナに似るが、頂小葉が側小葉よりかなり大きい。 果実は長さ約2cmの細い円柱形。 |