ウワバミソウ(蟒蛇草)は、山地の蛇の出そうな陰湿な沢沿いに生える多年草で、山菜「みず」としても珍重されるイラクサ科・ウワバミソウ属で葉はゆがんだ長楕円形で、ふちに粗い鋸歯があるのが特徴です。
イラクサ科・カテンソウ属のカテンソウ(花点草)は、葉は菱形状卵形で、縁に鋭い鋸歯があり、山野の木陰などに群生する高さ10~30cmの多年草です。
イラクサ科・ミズ属のアオミズ(青水)の葉は、菱状卵形で長さ3~6㎝、先は尖り、基部は楔形、粗い鋸歯があり3脈があることで見分けられます。
上のウワバミソウ(蟒蛇草)は、2005年5月31日に日光植物園で撮影したものです。
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ウワバミソウ(蟒蛇草)の特徴
ウワバミソウ(蟒蛇草) 2004年5月29日 撮影 日光植物園
和名 | ウワバミソウ(蟒蛇草) |
別名 | ミズナ |
学名 | Elatostema umbellatum var. majus |
科名・属名 | イラクサ科 ウワバミソウ属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
花期 | 4月~9月 |
特徴 | 山地の蛇の出そうな陰湿な沢沿いに生える多年草で、山菜「みず」としても珍重されます。 高さ20~40cm。茎は無毛で、多汁。 葉はゆがんだ長楕円形で長さ4~10cm、先は尾状に伸び、ふちに粗い鋸歯があります。 葉腋に短い柄を出し緑白色の花をかたまってつけ、秋にむかごが出来ます。 |
カテンソウ(花点草)の特徴
カテンソウ(花点草) 2005年4月15日 撮影 星野自然村
カテンソウ(花点草) 2005年4月15日 撮影 星野自然村
和名 | カテンソウ(花点草) |
学名 | Nanocnide japonica |
科名・属名 | イラクサ科 カテンソウ属 |
分布 | 本州、四国、九州 |
花期 | 4~5月 |
特徴 | 山野の木陰などに群生する高さ10~30cmの多年草。 葉は互生し、長さ、幅とも1~3cmの菱形状卵形で、縁に鋭い鋸歯があります。 雌雄同株。雄花序は上部の葉腋につき、長い柄があります。雄花の花被片は4個で、先端に剛毛があります。上の写真は雄花。 果実はそう果で果皮に包まれ熟すと花被から落ちます。 |
アオミズ(青水)の特徴
アオミズ(青水) 2005年10月12日 撮影 名草巨石群近辺
アオミズ(青水) 2005年10月12日 撮影 名草巨石群近辺
和名 | アオミズ(青水) |
学名 | Pilea pumila |
科名・属名 | イラクサ科 ミズ属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
花期 | 7~10月 |
特徴 | 山野の陰湿地に生え、全体が緑色の1年草。 高さ30~50㎝。 葉は対生し、柄があり、菱状卵形で長さ3~6㎝、先は尖り、基部は楔形、粗い鋸歯があり3脈があります。 葉腋に細かい雌花と雄花を混生する。花は緑色で雌花が赤みを帯びることが多い。 |