ユリワサビ(百合山葵)は、本州、四国、九州の、山地谷沿いの湿り気のある礫地に生える多年草で、ワサビによく似ているが、根に小さなユリのような球根ができるのでユリワサビという名が付いたようです。
山地の谷沿いの岩の間に清楚な花を咲かせている、ユリワサビの花も、花と種はアブラナ科の特徴を持っています。
野に普通に見られるアブラナ科のナズナもまた花はとってもよく似ています。
上のユリワサビ(百合山葵)は、2007年3月10日に仙人ヶ岳で撮影した花です。
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ユリワサビ(百合山葵)の特徴
ユリワサビ(百合山葵) 2006年4月4日 撮影 仙人ヶ岳
和名 | ユリワサビ(百合山葵) |
学名 | Eutrema tenuis |
科名・属名 | アブラナ科 ワサビ属 |
分布 | 本州、四国、九州 |
花期 | 3~5月 |
特徴 | 山地谷沿いの湿り気のある礫地に生える多年草。 茎は地を這い、先が斜上し、高さ20~30cm。 根生葉は長柄があり卵円形または腎円形で直径2~5cm、基部は心形、波状の鋸歯があり、無毛。 茎頂に総状花序を出し4弁花をつける。 長角果は長さ1~1.5cm。 |
ユリワサビ(百合山葵) 2004年4月17日 撮影 仙人ヶ岳
ユリワサビ(百合山葵) 2004年4月17日 撮影 仙人ヶ岳
ナズナ(薺)の特徴
ナズナ(薺) 2002年11月2日 撮影 下野国分寺跡
和名 | ナズナ(薺) |
別名 | ペンペングサ |
学名 | Capsella bursa-pastoris |
科名・属名 | アブラナ科 ワサビ属 |
分布 | 日本各地と北半球一般 |
花期 | 3~6月。11月の道端に返り咲いていた。 |
特徴 | 道ばたや畑などに多い高さ10~40cmの2年草。 根生葉はロゼット状で羽状に深裂します。茎の上部の葉は裂けず、基部は茎を抱きます。 中国では古くから薬食として珍重されました。 日本でも古くから食用にし、室町時代から七草粥に入れるようになりました。 春の七草のひとつでぺんぺん草の別名のほうが知られています。 |