ハマヒルガオ(浜昼顔)は、ヒルガオ科・ヒルガオ属、日本全土の海岸の砂地に生えるつる性の多年草で、代表的な海浜植物のひとつになっています。
砂の中に白色の地下茎を長くのばして殖え、群生は見事で綺麗なので、庭に種を播いて育てたところ、庭いっぱいに広がってしまったので、抜いたことがあります。
仲間のコヒルガオ(小昼顔)は、畑の周辺や空き地で見かける多年草ですが、とても丈夫なようで、住宅地の植込みの中で咲いているのを夏の時期の犬の散歩で出会うのが楽しみな花です。
マルバルコウ(丸葉縷紅)は、ヒルガオ科・サツマイモ属、蔓性の1年草で、主に中部地方以西に帰化しているようですが、関東地方でも見かけることがあります。朱赤色で中心部は黄色の直径1.5~2cmの小さな花が鮮やかで素敵です。
上のハマヒルガオ(浜昼顔)は2005年7月15日にワッカ原生花園で撮影したものです。
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ハマヒルガオ(浜昼顔)の特徴
和名 | ハマヒルガオ(浜昼顔) |
学名 | Calystegia soldanella |
科名・属名 | ヒルガオ科 ヒルガオ属 |
分布 | 日本全土 |
花期 | 5~6月 |
特徴 | 代表的な海浜植物のひとつ。海岸の砂地に生えるつる性の多年草。 砂の中に白色の地下茎を長くのばして殖えます。 茎は砂の上を這い、何かあれば巻きついたりして広がります。 葉は互生し長さ2~4㎝、幅3~5㎝の腎円形で基部は深い心形、厚くて光沢があります。 葉腋から長い花柄を出し先端に淡紅色の花をつけます。花冠は直径4~5㎝の太い漏斗形。雄しべ5個と雌しべは花筒の中にあります。苞は広卵状三角形で萼を包んでいます。 蒴果はほぼ球形で黒い種子が入っています。 |
コヒルガオ(小昼顔)の特徴
コヒルガオ(小昼顔) 2003年6月16日 撮影 三毳山東口
和名 | コヒルガオ(小昼顔) |
学名 | Calystegia hederacea |
科名・属名 | ヒルガオ科 ヒルガオ属 |
分布 | 本州、四国、九州 |
花期 | 6~8月 |
特徴 | 畑の周辺や空き地で見かける多年草。 花茎3~4cm。 葉の基部の耳は左右に張り出し、先が2列します。 ヒルガオに比べ全体に小さくこの名で呼ばれます。 コヒルガオは乾燥、貧養地にも強く地を這って畑の中まで進出するたくましさがあります。 |
マルバルコウ(丸葉縷紅)の特徴
マルバルコウ(丸葉縷紅) 2003年6月16日 撮影 磯山遺跡
和名 | マルバルコウ(丸葉縷紅) |
学名 | Ipomoea coccinea |
科名・属名 | ヒルガオ科 サツマイモ属 |
分布 | 熱帯アメリカ原産の帰化植物 |
花期 | 7~10月 |
特徴 | 蔓性の1年草で、主に中部地方以西に帰化しています。 葉は互生し、卵形で先は尖り、基部は心形。花は朱赤色で中心部は黄色。 花冠は直径1.5~2cmで、上から見ると五角形。日当たり水はけの良い地をこのみます。 熱帯アメリカ原産であるが、現在は半野生化しています。 |