ホロムイイチゴ(幌向苺)は、バラ科・キイチゴ属で、北海道、本州(東北地方)、千島、樺太、朝鮮北部~北半球の北地の湿原に生える多年草です。
ホロムイイチゴは木苺と違い草本です。茎に刺は出ないのも低木になるキイチゴと違うところで、雌雄異株です。果実はコハク色をしており、食用になり、日本ではクラウドベリーの英語名でも知られています。
キイチゴ属のナワシロイチゴ(苗代苺)は全国やアジアなどの広いところに分布しており、日当たりの良い原野の川原や道端に生える匍匐性の落葉小低木で、食べることのできる木苺して広く知られています。どちらも北海道で写すことになりました。
上のホロムイイチゴ(幌向苺)は2006年7月5日に利尻島南浜湿原で撮影したものです。
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ホロムイイチゴ(幌向苺)の特徴
和名 | ホロムイイチゴ(幌向苺) |
学名 | Rubus chamaemorus |
科名・属名 | バラ科 キイチゴ属 |
分布 | 北海道、本州(東北地方)、千島、樺太、朝鮮北部~北半球の寒帯 |
花期 | 6~7月 |
特徴 | 北地の湿原に生える多年草で、植物体に棘はない。 地下茎は細く、横に這って分枝します。 花枝は地下茎から直立し、軟毛があり、2~3個葉をつけます。 葉は単葉で、柄があり扁円形、幅4~7㎝、浅く3~5裂し、裂片は鈍頭で縁に低鋸歯があり、基部は心形。 托葉は離生し、膜質、卵形で鈍頭、長さ3~7㎜。 花は1個頂生します。萼裂片は5個、花弁は5枚、白色、長さ10~15㎜。 集合果は径12㎜で赤色に熟します。雌雄異株。 |
ナワシロイチゴ(苗代苺)の特徴
ナワシロイチゴ(苗代苺) 2005年7月15日 撮影 ワッカ原生花園
ナワシロイチゴ(苗代苺) 2005年7月15日 撮影 ワッカ原生花園
和名 | ナワシロイチゴ(苗代苺) |
別名 | サツキイチゴ |
学名 | Rubus parvifolius |
科名・属名 | バラ科 キイチゴ属 |
分布 | 日本各地。朝鮮半島、中国、ベトナムなどアジアの温帯~亜熱帯 |
花期 | 晩春 |
特徴 | 日当たりの良い原野の川原や道端に生える匍匐性の落葉小低木。 茎の長さ1.4m位。 若い花枝は直立し高さ15~40㎝、葉柄とともに棘があり、葉裏には白い綿毛があります。 和名は苗代の頃に実が熟し食べられるため。 別名の皐月は陰暦の5月をさします。 |