クロバナロウゲ(黒花狼牙)は、バラ科・クロバナロウゲ属で、中部地方以北、北海道、サハリン、千島、朝鮮半島、中国東北部、シベリア、コーカサス、ヨーロッパ、北アメリカの温帯の沼や湿地に生える多年草で、高さ30~100cmになります。
以前はキジムシロ属クロバナロウゲ亜属に分類されていましたが、APG植物分類体系では独立したクロバナロウゲ属に含められました。
上のクロバナロウゲ(黒花狼牙)花後の写真ですが2004年5月25日に日光植物園で撮影したものです。
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クロバナロウゲ(黒花狼牙)の特徴
和名 | クロバナロウゲ(黒花狼牙) |
学名 | Comarum palustre |
科名・属名 | バラ科 クロバナロウゲ属 |
分布 | 中部地方以北、北海道、サハリン、千島、朝鮮半島、中国東北部、シベリア、コーカサス、ヨーロッパ、北アメリカの温帯に広範囲に分布 |
花期 | 6~8月 |
特徴 | 高さ30~100cm。沼や湿地に生える多年草。 地下茎は太く横に這います。 葉は互生し、奇数羽状複葉。小葉は1~3対あり、長さ4~7cmの狭長楕円形葉には鋸歯があり、葉裏は白っぽく絹毛があります。 花は暗紫褐色で、径は1.5~2.5cm。花弁は萼片より小さく、暗紫褐色の披針形。萼片は5個で、水平に開出し、卵形で、先が尖り、内側は暗紫褐色で、外側は緑色にやや褐色を帯びます。 上の写真のように、花後花托は膨らんで肉質となります。 葉はキジムシロ属に似ていましたが、キジムシロ属だった時にには、違和感のある花でしたがクロバナロウゲ属になたことは納得感につながりました。 和名黒花狼牙は狼牙が漢名でミナモトソウをさし、本種がミナモトソウに似て黒紫色の花をつけるからといいます。 |