ミヤマコゴメグサ(深山小米草)、ホソバコゴメグサ(細葉小米草)、ツクシコゴメグサ(筑紫小米草)は、ハマウツボ科・コゴメグサ属ですが、以前はゴマノハグサ科に分類されていて花はよく似ていますが、自生地が、ミヤマコゴメグサは本州(東北地方中部~中部地方の日本海側)、ホソバコゴメグサは本州(関東地方以北)、ツクシコゴメグサは本州(関東地方以北)と異なっています。
ミヤマコゴメグサと、ホソバコゴメグサは、草丈が5~15cm位、花も長さ1cmほどとよく似ていますが、花の付き方、花色がホソバコゴメグサは白いことなどで区別できます。
ツクシコゴメグサは草丈が10~30㎝と大きく、花が枝先の花穂に長さ7㎜の花をつけることなどから区別がつきやすいようです。
上のミヤマコゴメグサ(深山小米草)は2003年8月23日に八方尾根で撮影したものです。
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ミヤマコゴメグサ(深山小米草)の特徴
ミヤマコゴメグサ(深山小米草) 2003年8月23日 撮影 八方尾根
ミヤマコゴメグサ(深山小米草) 2005年8月4日 撮影 八方尾根
和名 | ミヤマコゴメグサ(深山小米草) |
学名 | Euphrasia insignis |
科名・属名 | ハマウツボ科 コゴメグサ属 |
分布 | 本州(東北地方中部~中部地方の日本海側)。日本固有 |
花期 | 8~9月 |
特徴 | 亜高山帯~高山帯 の乾いた草地に生える1年草。 高さ5~15cm。 茎は下方で2~3分枝し、下向きの屈毛があります。 葉は狭倒卵形、長さ5~12㎜、両側に1~3個の鋸歯があります。 花は葉腋に1個ずつつく。花冠の花唇は長さ1cmほどで、上唇より長く中央裂片の内側に黄色の斑紋と長い毛があります。 |
ホソバコゴメグサ(細葉小米草)の特徴
ホソバコゴメグサ(細葉小米草) 2005年9月2日 撮影 三国山
和名 | ホソバコゴメグサ(細葉小米草) |
学名 | Euphrasia insignis var. japonica |
科名・属名 | ハマウツボ科 コゴメグサ属 |
分布 | 本州(関東地方以北) |
花期 | 7~8月 |
特徴 | 小さな1年草で、茎は高さ4~15㎝、少数の枝を出し、細かい毛が生えます。 高さ5~15cm。 葉は対生、上部では互生し、ほとんど無柄、下部の葉は幅広く倒卵形、2~3対のやや鈍頭の鋸歯があり、長さ7~15㎜。 苞葉の脇に長さ8~10㎜の白花をつけます。 |
ツクシコゴメグサ(筑紫小米草)の特徴
ツクシコゴメグサ(筑紫小米草) 2006年8月25日 撮影 麦草峠
和名 | ツクシコゴメグサ(筑紫小米草) |
学名 | Euphrasia multifolia |
科名・属名 | ハマウツボ科 コゴメグサ属 |
分布 | 長野県、中国地方、四国、九州 |
花期 | 8~10月 |
特徴 | 山地に生える1年草。 茎は高さ10~35㎝、白色の短毛があります。 葉は卵状長楕円形、基部は不明瞭な柄となります。 枝先の花穂に長さ7㎜の花をつけます。 萼は筒型で先は尖ります。 |