モミジイチゴ(紅葉苺)は、バラ科・キイチゴ属で、本州の中部地方以北の山野に普通に生える落葉小低木です。前年の枝の葉腋に花枝を出し、若葉と同時に径2~3cmの花が下向きに1個咲き果実は初夏に熟し食べられます。
同じ仲間のクサイチゴ(草苺)は、本州、四国、九州。中国、朝鮮半島の山野に普通に見られる落葉小低木で、高さ20~60cmになります。
直径約4cmの白い花が咲き、果実は集合果。直径約1cmの球形で5~6月に赤く熟します。クサイチゴは背丈が20~60cmと低く、草本のように見えるため、このように呼ばれるが、実際は木本で、生命力は強く、刈っても、根から生えてきます。
上のモミジイチゴ(紅葉苺)は2007年5月28日に日光中禅寺湖畔で撮影したものです。
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モミジイチゴ(紅葉苺)の特徴
モミジイチゴ(紅葉苺) 2003年4月19日 撮影 高尾山
モミジイチゴ(紅葉苺) 2004年5月29日 撮影 日光植物園
和名 | モミジイチゴ(紅葉苺) |
別名 | キイチゴ |
学名 | Rubus palmatus var. coptophyllus |
科名・属名 | バラ科 キイチゴ属 |
分布 | 本州(中部地方以北) |
花期 | 4月 |
特徴 | 本州の中部地方以北の山野に普通に生える落葉小低木。 高さ1~2m、刺があり全体に無毛。 前年の枝の葉腋に花枝を出し、若葉と同時に径2~3cmの花が下向きに1個咲きます。 果実は初夏に熟し食べられます。 和名は葉形がカエデの葉に似ていることにちなみます。 |
クサイチゴ(草苺)の特徴
クサイチゴ(草苺) 2003年5月3日 撮影 花之江の郷
クサイチゴ(草苺) 2003年4月19日 撮影 高尾山
和名 | クサイチゴ(草苺) |
学名 | Rubus palmatus var. coptophyllus |
科名・属名 | バラ科 キイチゴ属 |
分布 | 本州、四国、九州。中国、朝鮮半島 |
花期 | 4月~5月 |
特徴 | 山野に普通に見られる落葉小低木で、高さ20~60cmになります。 葉は互生し長さ10~18cmの奇数羽状複葉で、小葉は1~2対。 小頂葉は長さ3~7cmの卵形~卵状長楕円形。ふちには細かい重鋸歯があります。 表面には軟毛、裏面の脈上には軟毛と小さな刺があります。 直径約4cmの白い花が咲き、花柄や萼の外側には軟毛と腺毛が混生ます。 果実は集合果。直径約1cmの球形で5~6月に赤く熟します。 和名は丈が低く、草のように見えることによります。 |