ムラサキサキゴケ(紫鷺苔)とトキワハゼ(常盤はぜ)は、ハエドクソウ科・サキゴケ属でムラサキサキゴケは、本州、四国、九州の田の畦など、少し湿ったところによく見られる多年草で、トキワハゼは日本全土の道ばたや畑などに多く見られる高さ5~20㎝の1年草です。
ムラサキサキゴケとトキワハゼはよく似ているが、ムラサキサキゴケは多年草で匐枝を出して増えるのが特徴です。トキワハゼは匐枝を出さないこと、1年草であるが、ほぼ1年中花が見られ、果実がはぜることか識別できるようです。
上のムラサキサキゴケ(紫鷺苔)は2004年5月29日に日光植物園で撮影したものです。
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ムラサキサキゴケ(紫鷺苔)の特徴
和名 | ムラサキサキゴケ(紫鷺苔) |
学名 | Mazus miquelii |
科名・属名 | ハエドクソウ科 サキゴケ属 |
分布 | 本州、四国、九州 |
花期 | 4月~5月 |
特徴 | 田の畦など、少し湿ったところによく見られる多年草。 葉は根もとに集まり、長さ4~7cm、幅1~1.5cmの倒卵形または楕円形。匐枝の葉は小さく対生します。 根もとの葉の間から高さ10~15cmの花茎をのばし淡紫色~紅紫色の花をまばらにつけます。花冠は唇形で長さ1.5~2cm。上唇は2裂、下唇は3列します。 匐枝を出して増えるのが特徴です。 |
トキワハゼ(常盤はぜ)の特徴
トキワハゼ(常盤はぜ) 2005年9月20日 撮影 三国山
和名 | トキワハゼ(常盤はぜ) |
学名 | Mazus pumilus |
科名・属名 | ハエドクソウ科 サキゴケ属 |
分布 | 日本全土 |
花期 | 4~11月 |
特徴 | 道ばたや畑などに多く見られる高さ5~20㎝の1年草。 ムラサキサキゴケに似ているが、やや乾いたところにも生え、匐枝を出さない。 葉は根もとのものは長さ2.5cmと大きく、茎の上部では小さい。 花は長さ約1㎝。上唇は紫色、下唇はわずかに紫色を帯びた白色で、黄色と赤褐色の斑紋があります。 和名はほぼ1年中花が見られ、果実がはぜるからといいます。 |