シロバナノヘビイチゴ(白花の蛇苺)は、バラ科・オランダイチゴ属で、本州(東北地方南部~中部地方)、九州(屋久島)。千島、サハリン、朝鮮(済州島)の低山帯~高山帯の乾いた草地や林縁に生える多年草です。
ノウゴウイチゴ(能郷苺)は同じ仲間ですが、ノウゴウイチゴ(能郷苺)は、北海道、本州(東北地方、関東地方~中部地方の日本海側、大山)。サハリンの低山帯~亜高山帯の湿った草地や草地や林縁に生える多年草で、シロバナノヘビイチゴが乾いたところに生えるのに比べて湿ったところを好むようです。
よく似ていますが、シロバナノヘビイチゴが、花弁、萼弁、副萼弁は5個なのに対して、ノウゴウイチゴは花弁、萼弁、副萼弁は7~8個と多く、小葉が灰緑色、裏面は白色であることから違いが分かります。
上のシロバナノヘビイチゴ(白花の蛇苺)は2007年5月21日に日光中禅寺湖畔で撮影したものです。
スポンサーリンク
シロバナノヘビイチゴ(白花の蛇苺)の特徴
シロバナノヘビイチゴ(白花の蛇苺) 2004年5月29日 撮影 日光植物園
シロバナノヘビイチゴ(白花の蛇苺) 2004年7月18日 撮影 池の平湿原
和名 | シロバナノヘビイチゴ(白花の蛇苺) |
別名 | モリイチゴ |
学名 | Fragaria nipponica |
科名・属名 | バラ科 オランダイチゴ属 |
分布 | 本州(東北地方南部~中部地方)、九州(屋久島)。千島、サハリン、朝鮮(済州島) |
花期 | 5月~7月 |
特徴 | 低山帯~高山帯の乾いた草地や林縁に生える多年草。 高さ10~20cm。 根生葉の小葉は楕円形、長さ1.5~4.5cm、両側に5~12個ずつ鋸歯があり、小葉の両面に伏毛があります。 花茎は直立し、先端に直径1.5~2㎝の白色の花を数個つけます。花弁、萼弁、副萼弁は5個。 果実は幅約1㎝、赤く熟し、食用栽培種のオランダイチゴのように赤く熟して美味しい。 |
シロバナノヘビイチゴ(白花の蛇苺) 2007年5月21日 撮影 日光中禅寺湖畔
ノウゴウイチゴ(能郷苺)の特徴
ノウゴウイチゴ(能郷苺) 2006年8月4日 撮影 月山
ノウゴウイチゴ(能郷苺) 2006年8月4日 撮影 月山
和名 | ノウゴウイチゴ(能郷苺) |
別名 | ノウゴイチゴ |
学名 | Fragaria iinumae |
科名・属名 | バラ科 オランダイチゴ属 |
分布 | 北海道、本州(東北地方、関東地方~中部地方の日本海側、大山)。サハリン |
花期 | 6月~7月 |
特徴 | 低山帯~亜高山帯の湿った草地や草地や林縁に生える多年草。 高さ5~10cm。 根生葉の小葉は倒卵形、長さ1~3.5cm、両側に5~6個ずつ鋸歯があります。茎葉は1個、単葉。 花弁、萼弁、副萼弁は7~8個。 小葉は灰緑色、裏面は白色。 岐阜県の能郷白山に由来した名。 |