シロバナトウチソウ(白花唐打草)は、バラ科・ワレモコウ属で、本州(東北地方)の高山帯の開けた草地に生える多年草で日本固有種です。
花は白色、花穂は直立し、上から下へ咲きますが、淡紅色のものもありました。下から咲くものもあり、タカネトウチソウの可能性もあるのではないかと思いましたが、自生地から考えると疑問が残りました。
仲間のナガボノシロワレモコウ(長穂の白吾木香)は、北海道、本州(東北地方、関東地方)の湿った草地に生える高さ0.8~1.3mの多年草で、花穂は枝先につき、円柱形で長さ2~7cm、直立または下垂し、白緑色。花は花弁がなく、萼は直径約3㎜。花糸は長いのが特徴です。
上のシロバナトウウチソウ(白花唐打草)は、2006年8月3日に月山で撮影したものです。
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シロバナトウチソウ(白花唐打草)の特徴
シロバナトウチソウ(白花唐打草) 2006年8月3日 撮影 月山
シロバナトウチソウ(白花唐打草) 2003年8月2日 撮影 月山
和名 | シロバナトウチソウ(白花唐打草) |
学名 | Sanguisorba albiflora |
科名・属名 | バラ科 ワレモコウ属 |
分布 | 本州(東北地方)。日本固有 |
花期 | 8~9月 |
特徴 | 高山帯の開けた草地に生える多年草。高さ30~40cm。 花は白色、花穂は直立し、上から下へ咲きます。 雄蘂の長さは萼片の2倍以上。葯は黄白色または紅紫色。花穂は長さ2~5cm。 葉は奇数羽状複葉、小葉はすべてほぼ同じ大きさ。茎や葉軸は無毛、小葉の柄は長さ1~2cm。 下の画像は下から咲きあがっているので、タカネトウチソウかもしれないと思いましたが、タカネトウチソウの自生地は北海道、本州(谷川山系、至仏山、白馬山系)となっていることから、疑問が残ります。 |
シロバナトウチソウ(白花唐打草) 2006年8月3日 撮影 月山
シロバナトウチソウ(白花唐打草) 2006年8月3日 撮影 月山
ナガボノシロワレモコウ(長穂の白吾木香)の特徴
ナガボノシロワレモコウ(長穂の白吾木香) 2004年8月22日 撮影 日光植物園
和名 | ナガボノシロワレモコウ(長穂の白吾木香) |
学名 | Sanguisorba tenuifolia var. alba |
科名・属名 | バラ科 ワレモコウ属 |
分布 | 北海道、本州(東北地方、関東地方) |
花期 | 8~10月 |
特徴 | 湿った草地に生える高さ0.8~1.3mの多年草。 根生葉は柄があり、11~15個の小葉からなる奇数羽状複葉。小葉は広披針形で長さ3~8cm、鋭い鋸歯があります。 花穂は枝先につき、円柱形で長さ2~7cm、直立または下垂し、白緑色。花は花弁がなく、萼は直径約3㎜。花糸は長い。 |