トモエシオガマ(巴塩竈)は、ハマウツボ科・シオガマギク属で、本州(中部地方以北)の亜高山帯~高山帯の開けた草地に生える高さ20~50cmの多年草日本固有種です。
トモエシオガマは、シオガマギク(塩釜菊)の変種になるのでシオガマギクとはよく似ています。シオガマギク北海道、本州、四国、九州の山地の草地に生える多年草で、トモエシオガマの花は茎の上の方にだけ付き、シオガマギクは茎の途中からも花を出すことから区別ができます。
上のオトモエシオガマ(巴塩竈)は2003年9月6日に池の平湿原で撮影したものです。
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トモエシオガマ(巴塩竈)の特徴
トモエシオガマ(巴塩竈) 2005年9月2日 撮影 三国山
トモエシオガマ(巴塩竈) 2005年8月11日 撮影 尾瀬
和名 | トモエシオガマ(巴塩竈) |
学名 | Pediculasis resupinata var. caespitosa |
科名・属名 | ハマウツボ科 シオガマギク属 |
分布 | 本州(中部地方以北)。日本固有 |
花期 | 7~8月 |
特徴 | 亜高山帯~高山帯の開けた草地に生える多年草。 高さ20~50cm。 花は紅紫色。花序がつまり、上から見ると、ねじれた花冠が巴形に並びます。 葉は羽状に浅裂する。葉柄は5~15㎜。 |
シオガマギク(塩釜菊)の特徴
シオガマギク(塩釜菊) 2006年8月3日 撮影 月山
シオガマギク(塩釜菊) 2005年9月2日 撮影 三国山
和名 | シオガマギク(塩釜菊) |
学名 | Pedicuiaris resupinata |
科名・属名 | ハマウツボ科 シオガマギク属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
花期 | 8月~9月 |
特徴 | 山地の草地に生える多年草。 茎はほとんど枝分かれせず、高さ30~60㎝になります。 葉は茎の下部で対生、上部では互生し、長さ4~9㎝、幅1~2㎝の狭卵形でふちには形のそろった重鋸歯があります。 葉柄は長さ5~10㎜。 花は茎の上部に横向きにつき、花冠は紅紫色で長さ2cmほど、2唇に分かれ、上唇は嘴状に尖り、下唇は横に広がって浅く3つに切れ込みます。 |