アズマヤマアザミ(東山薊)は、関東地方、中部地方の山林内や林縁に生えて高さ1.5~2mになる多年草です。
総苞は細い円筒形で、クモ毛があり、やや粘着します。
関東地方の内陸部の山間では、秋にはかなり見かけます。小さな頭花が穂状にびっしりつくことで見分けられますが、交雑種も多いようなので、アザミ見分けるのは 多くの個体を観察することが必要のようです。
上のアズマヤマアザミ(東山薊)は、2005年10月12日に名草巨石群近辺で写した花です。
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アズマヤマアザミ(東山薊)の特徴
アズマヤマアザミ(東山薊) 2005年10月12日 撮影 名草巨石群近辺
アズマヤマアザミ(東山薊) 2005年10月12日 撮影 名草巨石群近辺
和名 | アズマヤマアザミ(東山薊) |
学名 | Cirsium microspicatum |
科名・属名 | キク科 アザミ属 |
分布 | 本州(関東地方、中部地方) |
花期 | 9~11月 |
特徴 | 山林内や林縁に生える高さ1.5~2mの多年草。 茎葉 は長楕円形で先は鋭く尖り、長さ25~50㎝、羽状に中~深裂し、刺針があります。 頭花は穂状 につき、上向きまたは斜め上向きに咲きます。 総苞はクモ毛があり、やや粘着します。 葉は茎を抱かない。 |
アズマヤマアザミ(東山薊) 2005年9月13日 撮影 仙人ヶ岳
アズマヤマアザミ(東山薊)葉 2005年9月13日 撮影 仙人ヶ岳
ブログ内のアザミの仲間
- ノアザミ(野薊):本州、四国、九州
- ノハラアザミ(野原薊):本州(中部地方以北)
- ナンブアザミ(南部薊):本州(中部地方以北)
- タイアザミ(トネアザミ):本州(関東地方、中部地方南部)
- イガアザミ(毬薊):関東地方の海岸近く
- アズマヤマアザミ(東山薊):本州(関東地方、中部地方)
- オゼヌマアザミ(尾瀬沼薊):尾瀬、玉原湿原、田代湿原
- ヤツタカネアザミ(八高嶺薊):八ヶ岳周辺(山地~高山帯の草原)
- ジョウシュウオニアザミ(上州鬼薊):群馬県、福島、新潟、長野の県境の山地
- オニアザミ(鬼薊):本州の日本海側産地(秋田県~石川県)
- ナンブタカネアザミ(南部高嶺薊):本州(栗駒山、月山、朝日岳、飯豊山、吾妻山、秋田県須川温泉)
- ウゴアザミ(羽後薊):本州(八幡平、秋田駒ケ岳、鳥海山、月山、朝日岳など、東北地方)
- ダイニチアザミ(大日薊):本州(頸城山地、天狗原山、白馬山系)
- モリアザミ(森薊):本州、四国、九州
- チシマアザミ(千島薊):北海道