ガンクビソウ(雁首草)は、キク科・ヤブタバコ属の植物で、本州、四国、九州の山地の木陰などに生える、高さ0.3~1.5mの多年草です。
秋の野山でよく見かける花ですが、同じ仲間のオオガンクビソウ(大雁首草)とは野山で出会ったことがありません。
自生地も、北海道、本州(中部地方以北)と北の方に自生しているようです。高さ1mほどになり、頭花はこの仲間ではもっとも大きく直径約2.5~3.5cmになり、基部の苞葉が多くて、よく目立ちます
上のガンクビソウ(雁首草)は、2006年9月29日に仙人ヶ岳で撮影した花です。
スポンサーリンク
ガンクビソウ(雁首草)の特徴
ガンクビソウ(雁首草) 2005年9月13日 撮影 仙人ヶ岳
ガンクビソウ(雁首草) 2004年11月11日 撮影 根本山
和名 | ガンクビソウ(雁首草) |
学名 | Carpesium divaricatum |
科名・属名 | キク科 ヤブタバコ属 |
分布 | 本州、四国、九州 |
花期 | 9~10月 |
特徴 | 山地の木陰などに生える、高さ0.3~1.5mの多年草。 茎は軟毛が密生し、上部でよく分枝し、枝はやや横向きに出ます。 根生葉は花のころにはなく、下部の葉は長さ7~20cmの卵形または卵状長楕円形で、ふちには不ぞろいの浅い鋸歯があります。 頭花は直径6~8㎜と小さく、基部に披針形の苞葉が2~4個輪生します。 和名は下向きにつく頭花がキセルの雁首に似ていることによります。 そう果は長さ約3.5㎜。 |
ガンクビソウ(雁首草) 2004年10月11日 撮影 宇都宮総合運動公園
ガンクビソウ(雁首草) 2003年9月30日 撮影 袋田
オオガンクビソウ(大雁首草)の特徴
オオガンクビソウ(大雁首草) 2004年8月22日 撮影 日光植物園
和名 | オオガンクビソウ(大雁首草) |
学名 | Carpesium macrocephalum |
科名・属名 | キク科 ヤブタバコ属 |
分布 | 北海道、本州(中部地方以北) |
花期 | 8~10月 |
特徴 | 多年草。上部の枝は頭花のすぐ下が太い。 下部の葉は広卵形で長さ30~40cm、ふちには不ぞろいの重鋸歯があり、上部の葉は小さくなります。 頭花はこの仲間ではもっとも大きく、直径約2.5~3.5cm、基部の苞葉が多くて、よく目立ちます。総苞は椀状で長さ8~10㎜。 日光植物園で写しましたが、その他のガンクビソウのようには見かけたことはありませんでした。 |