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ハマギク(浜菊)とチョウセンノギク(朝鮮野菊)の特徴

ハマギク

ハマギク(浜菊)は、キク科・キク属の本州(茨城県以北の太平洋側)の海岸の日当たりのよい崖や砂地に生える高さ0.5~1mの亜低木です。

秋に太平洋側の海岸を北上するとハマギクの白い花があちこちに咲いているのを目にします。

低木のために、倒れることがないので、ぽうぽつと咲いているさまは絵になります。

チョウセンノギク(朝鮮野菊)も、キク属ですが、イワギクの変種で、朝鮮半島、中国東北部と北部、モンゴルの低地に分布し、栽培菊の祖先のひとつになっているようです。

上のハマギク(浜菊)は、2004年9月10日に上三依水生植物園で写した花です。

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ハマギク(浜菊)の特徴と育て方

         
和名ハマギク(浜菊)
学名Chrysanthemum nipponicum
科名・属名キク科 キク属
分布本州(茨城県以北の太平洋側)
花期9~11月
特徴と育て方

海岸の日当たりのよい崖や砂地に生える高さ0.5~1mの亜低木です。

茎は太く、木質化し、地下茎は横に伸びず越冬した茎から新芽を出して殖えます。

葉は密に互生し、長さ5~9cm、幅1.5~2cmのへら形で厚くて表面には光沢がある。ふちには波状の鋸歯があります。

頭花は直径約6cm。舌状花は白色。総苞は長さ約1cmの球形。総苞片は4列に並び、僅かに細毛があります。外片は卵状長楕円形。

冬は葉が枯れるので、秋に花が咲き終わったら半分くらいから剪定しておきます。春に茎の基部当たりから新しい芽が出てきます。

日当たり良く、風通しの良いところで管理します。宮城県で育てましたが、地植えでも越冬できました。

地植えでは肥料も水もあまり必要がなく、放任状態で育ちます。

殖やすには新しい芽がびたものを使い挿し芽をします。根が付いたら先端の芽を摘むと花数が増えてボリームが出ます。

チョウセンノギク(朝鮮野菊)の特徴

チョウセンノギク

チョウセンノギク(朝鮮野菊) 2003年9月14日 撮影 日光植物園


         
和名チョウセンノギク(朝鮮野菊)
学名Chrysanthemum zawadskii var. latilobum
科名・属名キク科 キク属
分布朝鮮半島、中国東北部と北部、モンゴルの低地
花期
特徴

イワギクの変種のチョウセンノギクは、葉の切れ込みが浅くて裂片が広い。

丈が高くて葉も大きく、頭花の直径が8cmになるものもあります。

花は白色だがモンゴルには紅色のものもあります。日光植物園で写した花はピンクでしたがまだ開き切っていませんでした。

九州では標高300~400mのところに、イワギクの姿をして葉の切れ込みの深いものと浅いものが混生するらしいが、イワギクからでた一型だろうということです。

栽培菊の祖先のひとつになっているようです。

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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