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コマクサ(駒草)

コマクサ

コマクサ(駒草)は、ケマンソウ科・コマクサ属で、中部地方以北の日本と東北アジアの高山帯の高山の礫地に自生します。

始めて見たのは白馬の礫地に咲いている花で、他の花が育たないようなところの花を見て感動しました。

現在は高山帯のコマクサの咲くような場所は保護されているようなところも多いために割と出会うことのできる花になっています。

増殖苗や、選別種、交配種なども出回っているので、高山植物としては環境さえ合えば育てることが可能な花です。

上のコマクサ(駒草)は、2005年7月14日に大雪山系黒岳で撮影したものです。

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コマクサ(駒草)の特徴と育て方

コマクサ

コマクサ(駒草) 2004年7月18日 撮影 池の平湿原

コマクサ

コマクサ(駒草) 2004年7月18日 撮影 池の平湿原

         
和名コマクサ(駒草)
別名オコマグサ
学名Dicentra peregrina
科名・属名ケマンソウ科 コマクサ属
分布北海道(大雪山系、幌尻岳、雌阿寒岳、知床山地)、本州(岩手山、秋田駒ヶ岳、蔵王山、燧ヶ岳、草津白根山、北アルプス、御嶽山、八ヶ岳)。東北アジア
花期7月~8月
特徴と育て方

高山帯の砂礫地に生える多年草。

高さ5~15cm。

花は紅紫色か白色で下向きに咲きます。

葉は3出複葉で白っぽい。外側の2個の花弁は上部がそり返り、基部は外側に膨らみます。

選抜品種や交配種も作り出されていて、でまわっています。

鉢底に軽石などのゴロ土を入れ、硬質鹿沼土、日光砂、日向砂、桐生砂、軽石等の中から手に入る小粒を混合した大き目の鉢に植えます。

鉢植えは毎年または半年に1回、必ず行います。時期は芽が出る直前の2月から3月の上旬、盛夏の7月から8月です。根は3分の1ほど切り捨てますが、主根は傷つけないように注意します。小苗は成長に合わせて、時期を問わず一回り大きな鉢に植え替えます。

基本的に日向で育てますが、梅雨の雨に当てないように管理し、真夏は半日陰にします。

真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回液肥を水代わりにやり、水は表面が乾いたらたっぷりやり、冬は少なめにします。

私は宮城県に住んでいる時に育てていましたが、そこでは大株に育ち何年も花を見ることが出来ました。

鉢の中に零れ種で芽生えたものもあり、親株が枯れたのちもその株が成長して花が咲きました。株分けはできないようだったので、株の寿命がどのくらいあるのだろうかと思っています。

種も採取出来ましたが、手で触っては発芽しないと書いてあったので、気を付けたつもりでも播種したものは発芽しませんでした。

関東地方の狭い住宅地に越してきてからはコマクサは栽培したことがありません。

コマクサ(駒草) 2007年6月18日 撮影 日光白根山ロープウェイの山頂駅

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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