コムラサキシキブ(小紫式部)、ムラサキシキブ(紫式部)、シロシキブ(白式部)は、クマツヅラ科・ムラサキシキブ属の低木で、家庭では、コムラサキシキブが、丈が低いことからよく植えられています。
コムラサキシキブ(小紫式部)、ムラサキシキブ(紫式部)も実はあまり違いませんが、コムラサキシキブは優しい感じで木がしなります。
ムラサキシキブが葉腋に実が付くのに対して、コムラサキシキブは、葉腋のやや上から集散花序を出し、実をつけることで区別が出来ます。
上のコムラサキシキブ(小紫式部)は、2004年9月18日に花之江の郷で撮影した花です。
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コムラサキシキブ(小紫式部)の特徴と育て方
コムラサキシキブ(小紫式部) 2002年10月27日 撮影 緑化祭跡地
和名 | コムラサキシキブ(小紫式部) |
別名 | コシキブ |
学名 | Callicarpa dichotoma |
科名・属名 | シソ科 ムラサキシキブ属 |
分布 | 本州以南、琉球列島。台湾、中国の暖帯~亜熱帯 |
花期 | 6~8月 熟果期:10~11月 |
特徴と育て方 | 高さ1~1.5m。 枝は細く紫色を帯び、初めは星状毛があるがのちに無毛。 葉は対生し長さ3~6cm。葉身の上半分に鋸歯があります。 また花は葉腋のやや上から集散花序を出します。 果実は径3㎜位。 和名はムラサキシキブに比べて、小さいムラサキシキブということです。 別名コシキブは小式部内侍でとても和歌の上手な優美な女性にちなんだ名ということです。 日のよく当たる場所~やや日陰の場所でよく育ちます。自生地は暖かいところのようですが、寒さには強いようです。 やや湿り気のある土壌を好むので、腐葉土を混ぜて植えると良いかも知らません。 庭植の場合は間引き剪定をするくらいで、自然の形になります。枯れ枝や、強すぎる枝を切るくらいで良いようです。 肥料は早春に置き肥をするくらいで、きれいな実を見ることができます。殖やすには6月頃に挿し木をします。 庭が狭いので、現在は植えていませんが、以前は植えて育てていたことがあります。 |
ムラサキシキブ(紫式部)の特徴
ムラサキシキブ(紫式部) 2002年11月27日 撮影 馬頭
和名 | ムラサキシキブ(紫式部) |
学名 | Callicarpa japonica |
科名・属名 | シソ科 ムラサキシキブ属 |
分布 | 日本、朝鮮半島、中国 |
花期 | 6~7月 熟果期:10~11月 |
特徴 | 高さ3m位になる落葉低木。 葉は対生し、葉身は6~13cm、幅2.5~6cmの長楕円形。先は尾状に尖り、基部は狭い楔形。ふちには細かい鋸歯があります。 葉は、両面とも無毛。葉柄は長さ2~7㎜。 花は葉腋から集散花序を出し、淡紅紫色の花をつけます。 花冠は長さ3~5㎜。上部は4裂し、裂片は平開する。雄蕊は4個、雌蕊は1個。 果実は核果、直径3ミリほどの球形で、紫色に熟します。 |
シロシキブ(白式部)の特徴
シロシキブ(白式部) 2004年10月11日 撮影 宇都宮総合運動公園
シロシキブ(白式部) 2002年10月27日 撮影 緑化祭跡地
和名 | シロシキブ(白式部) |
学名 | Callicarpa japonica f. albibacca |
科名・属名 | シソ科 ムラサキシキブ属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、沖縄、朝鮮半島、中国、台湾 |
花期 | 6~8月 熟果期:10~11月 |
特徴 | 高さ3m位になる落葉低木。 葉は対生し、葉身は6~13cm、幅2.5~6cmの長楕円形。先は尾状に尖り、基部は狭い楔形。ふちには細かい鋸歯があります。 葉は、両面とも無毛。葉柄は長さ2~7㎜。 花は葉腋から集散花序を出し、白色の花をつけます。 花冠は長さ3~5㎜。上部は4裂し、裂片は平開する。雄蕊は4個、雌蕊は1個。 果実は核果、直径3ミリほどの球形で、白色に熟します。 果実が白色に熟すものをシロシキブといいます。 コムラサキを調べると葉身の上半分に鋸歯があります。 このことからこの木はコムラサキの白実かもしれません。 コムラサキシキブのように枝がしならないことから、変種や園芸品種かもしれません。 |