パピルスは、カヤツリグサ科・カヤツリグサ属の植物で、北~中部アフリカに分布していて、古代エジプトで、紙の原料にされたことはよく知られています。
シュロガヤツリも同じ仲間で、日本にも数種がありますが、ヒメクグ(姫莎草)も同じ仲間です。
なかでも育てるのが楽な、パピルスは大型の観葉植物として栽培されているようです。
日光が当たる場所で、水を切らさないで育てるのがコツですが、枯れた枝や葉を切ったり、大きくなりすぎたら、根元から切って芽を出させることもできるので置き場所によっては利用価値の高い鉢物になりそうです。
夏のベランダに置けば、日陰を作ってくれ、涼しさを運んでくれそうです。
上のパピルスは、2003年12月8日に井頭公園(熱帯生態館)で写した花です。
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パピルスの特徴と育て方
和名 | パピルス |
別名 | カミガヤツリ |
学名 | Cyperus papynus |
科名・属名 | カヤツリグサ科 カヤツリグサ属 |
分布 | 北~中部アフリカに分布 |
花期 | |
特徴と育て方 | 古代エジプトで、紙の原料にされました。 太い根茎に沿って茎が密生し、高さ1.5~2m、濃い緑色で、切り口はやや円形の三角形。 葉は退化して鞘となり、茎の根本にあります。 花序は大型で40cmもあり、細い散枝に束のようにつき、その先に薄茶色の小穂があります。苞は鱗片に退化して目立たない。 丈夫な木なので観葉植物として育てることが出来ますが、大きくなるので日当たりの良い置き場所が、必要です。 赤玉土を主に腐葉土を3割くらい混ぜた用土に植え、夏は日当たりの良い場所で育て、冬は室内の日の当たる場所で管理します。 水を好むので、冬以外の成長期はぬれているような状態にして、冬は水を控えます。 大きくなりすぎて困るときには、根元から切っても地下茎から茎が伸びてきます。 |
シュロガヤツリの特徴
シュロガヤツリ 2004年1月9日 撮影 とちぎ花センター
和名 | シュロガヤツリ |
学名 | Cyperus alternifolius |
科名・属名 | カヤツリグサ科 カヤツリグサ属 |
分布 | アフリカ原産で観賞用に栽培されるが、沖縄では野生化している |
花期 | |
特徴 | 高さ0.8~1.5mにもなります。 太い茎が束生し、葉は鞘に退化して茎の根元にあるが葉状の苞がよく発達して茎の頂に放射状に多数出るのがシュロの葉のように見えます。 葉状苞のわきに、細い花序の枝が出て、その先に白っぽい緑色の小穂がついて苞と交互に並びます。 パピルスとともに温室で栽培される大型のカヤツリグサ。 |
ヒメクグ(姫莎草)の特徴
ヒメクグ(姫莎草) 2006年9月29日 撮影 仙人ヶ岳
和名 | ヒメクグ(姫莎草) |
学名 | Cyperus brevifolius var. leiolepis |
科名・属名 | カヤツリグサ科 カヤツリグサ属 |
分布 | 日本全土 |
花期 | 7~10月 |
特徴 | 日当たりの良い湿ったところに普通に生える高さ5~20㎝の多年草。 根茎を長く伸ばして増えます。 葉は幅2~3㎜の線形。 茎の先に長い葉状の苞が2~3個あり、その間に緑色の小穂が集まった直径0.7~1㎝の花序を普通1個、ときに2~3個つけます。 小穂は長さ3~3.5㎜の扁平な狭披針形で燐片4個のうち最上部の1個だけ小花があります。柱頭は2個。果実はレンズ形。 |