トウゲブキ(峠蕗)は、キク科・メタカラコウ属の植物で、北海道、本州(東北地方)の高山の草原または林内に生える多年草で、茎は高さ50~80㎝になります。
マルバダケブキ(丸葉岳蕗)は、同じ仲間ですが、本州、四国に自生し、茎の高さ80~120cmとかなり丈が高くなります。
また、トウゲブキの頭花は直径4~5㎝なのに比べ、マルバダケブキは、直径8cmと大きいのが特徴です。
北に咲く花は小柄で、南に咲く花は大きくなるようです。
メタカラコウ属の植物は他に、オタカラコウ(雄宝香)とメタカラコウ(雌宝香)を載せています。
上のトウゲブキ(峠蕗)は、2006年8月3日に月山で撮影した花です。
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トウゲブキ(峠蕗)の特徴
トウゲブキ(峠蕗) 2006年7月5日 利尻沓形岬公園
トウゲブキ(峠蕗) 2006年7月5日 利尻沓形岬公園
和名 | トウゲブキ(峠蕗) |
学名 | Ligularia hodgsonii |
科名・属名 | キク科 メタカラコウ属 |
分布 | 北海道、本州(東北地方) |
花期 | 7月~8月 |
特徴 | 高山の草原または林内に生える多年草。 茎は高さ50~80㎝。 ほとんど毛がなく、花序にだけクモ毛があります。 根生葉は長さ約30㎝の長柄があり、葉身は腎円形、基部は心形となり、長さ5~13㎝、幅7~25㎝、葉柄の基部は広がって長い鞘となります。 茎葉は2~3個つき上部では小型。 頭花は黄色で直径4~5㎝、5~9個が散房状につく。舌状花は7~12個、花冠は長さ約2.7㎝、幅5~8㎜。 総苞は鐘形で長さ1.1~1.2㎝。 |
トウゲブキ(峠蕗) 2006年8月3日 月山
トウゲブキ(峠蕗) 2006年7月5日 利尻沓形岬公園
マルバダケブキ(丸葉岳蕗)の特徴
トウゲブキ(峠蕗) 2006年8月25日 八千穂高原自然園
和名 | トウゲブキ(峠蕗) |
学名 | Ligularia dentata |
科名・属名 | キク科 メタカラコウ属 |
分布 | 本州、四国 |
花期 | 7月~8月 |
特徴 | 深山のやや湿り気のある草地や林縁に生える多年草。 茎は高さ0.8~1.2m。基部は太さ1.3cmにもなります。 茎は高さ50~80㎝。 ほとんど毛がなく、花序にだけクモ毛があります。 根生葉は長い柄があり、葉身は楕円形で長さ30cmになり、薄い洋紙質。茎葉は2個つき、葉柄の茎部はふくれて茎を抱きます。 茎頂に密に毛のある枝をわけ、大きな黄色の頭花を散房状につけます。 頭花は直径8cmほどあり、舌状花は10個ほど。総苞は球形で大きく、密に縮れた毛が生えます。 |
トウゲブキ(峠蕗) 2004年7月18日 池の平湿原
トウゲブキ(峠蕗) 2005年8月11日 尾瀬