ツクバトリカブト(筑波鳥兜)、ヤマトリカブト(山鳥兜)、オクトリカブト(奥鳥兜)と比較的似ているトリカブトを載せていますが、自生地、葉の形から分類しましたがトリカブトの区別するのはかなり難しいと思いました。
ヤマトリカブトは、日光植物園で、名札のついているものを写したので、間違いないだろうと思いますが、オクトリカブトは自生地が北ではない点で迷いましたが、かなり丈が長く絡むほどだったこと、葉が互生し、掌状に3~5中裂と切れ込みが浅かったことなどからオクトリカブトとしました。
ツクバトリカブトは、中部地方の高原で写したこと、茎は高さ0.6~1.5mとなかでも低く、草原では直立し、葉が全3裂していることなどから検討を付けましたが、あまり自信がありません。
上のツクバトリカブト(筑波鳥兜)は、2006年8月25日に麦草峠高山植物園で撮影した花です。
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ツクバトリカブト(筑波鳥兜)の特徴
ツクバトリカブト(筑波鳥兜) 2006年8月25日 撮影 麦草峠高山植物園
ツクバトリカブト(筑波鳥兜) 2006年8月25日 撮影 麦草峠高山植物園
和名 | ツクバトリカブト(筑波鳥兜) |
学名 | Aconitum japonicum ssp. maritimum |
科名・属名 | キンポウゲ科 トリカブト属 |
分布 | 本州(東北地方南部~中部地方) |
花期 | 8~10月 |
特徴 | 東北地方南部~関東地方のほぼ全域と中部地方の高原に分布。 茎は高さ0.6~1.5m、林縁などでは斜上し、草原では直立します。 葉は全3裂し、長さ幅とも9~20㎝。 花は長さ3~4㎝、散房花序につき、上から順に咲きます。筑波山で発見されました。 学名は千葉県鹿野山から報告されたハマトリカブトに由来し「沿岸性」を意味すると言います。 |
ツクバトリカブト(筑波鳥兜) 2003年9月6日 撮影 鹿沢温泉
ヤマトリカブト(山鳥兜)の特徴
ヤマトリカブト(山鳥兜) 2004年8月22日 撮影 日光植物園
ヤマトリカブト(山鳥兜) 2003年9月14日 撮影 日光植物園
和名 | ヤマトリカブト(山鳥兜) |
学名 | Aconitum japonicum var. montanum |
科名・属名 | キンポウゲ科 トリカブト属 |
分布 | 本州(関東地方、中部地方) |
花期 | 9~11月 |
特徴 | 山地の林内や林縁などに生える多年草。 高さ0.5~2m。茎は林縁では斜上し草原では直立します。 葉は互生し、掌状に3~5中裂と切れ込みが浅いのが特徴で長さ幅とも6~20㎝。 花は青紫色で長さ約3~4cm。散房花序につき、上から順に咲きます。 |
ヤマトリカブト(山鳥兜) 2004年9月10日 撮影 上三依水生植物園
オクトリカブト(奥鳥兜)の特徴
オクトリカブト(奥鳥兜) 2006年10月13日 撮影 三毳山
オクトリカブト(奥鳥兜) 2006年10月13日 撮影 三毳山
和名 | オクトリカブト(奥鳥兜) |
学名 | Aconitum japonicum ssp. subcuneatum |
科名・属名 | キンポウゲ科 トリカブト属 |
分布 | 北海道、本州(中部地方以北) |
花期 | 8~10月 |
特徴 | ヤマトリカブト群のひとつで、北日本に分布する種類。 茎は高さ0.2~2m、時には3m以上、林縁では斜上し、草原では直立します。 葉は互生し、掌状に3~5中裂と切れ込みが浅いのが特徴で長さ幅とも6~20㎝。 葉は5~7中裂するのが特徴で、長さ幅とも7~20㎝。 花は長さ3~4㎝、散房花序または円錐花序につき、普通上から順に咲きます。 |