北海道、本州、四国、九州の山地~亜高山の草地に生えるカラマツソウ(唐松草)は、高さ0.7~1.2mになる多年草です。
カラマツソウの仲間はかなり多いようですが、大雪山系黒岳、池の平湿原、霧が峰高原、戦場ヶ原で、カラマツソウを写していますので、出会う機会の多い花だと思います。
仲間には、ミヤマカラマツ、シキンカラマツ、コカラマツ、ツクシカラマツ、日本のカラマツソウの基本種である、タリクトルム・アクイレギフォリウムなどがあります。
よく見かけるモミジカラマツは、モミジカラマツ属になります。
そのようになじみの多いカラマツソウですが、わが家は山野草店で購入して木陰に植えてありますが、排水の良い用土であれば育てやすいので、山の雰囲気を味わうことが出来て嬉しい花です。
上のカラマツソウ(唐松草)は、自宅で2006年5月17日に撮影したものです。
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カラマツソウ(唐松草)の特徴と育て方
カラマツソウ(唐松草) 2005年5月18日 撮影 栽培品
カラマツソウ(唐松草) 2004年5月12日 撮影 栽培品
和名 | カラマツソウ(唐松草) |
学名 | Thalictrum aquilegifolium var.intermedium |
科名・属名 | キンポウゲ科 カラマツソウ属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
花期 | 栽培:5月 自生地:7~8月 |
特徴 | 山地~亜高山の草地に生える、高さ0.7~1.2mの多年草。 根生葉は有柄で3~4回3出複葉。小葉は広倒卵形で長さ2~3cm、先は3~5浅裂します。 茎頂に散房状の花序をだし、直径約1cmの白色~淡紅色の花を多数つけます。 花弁はなく、萼弁は広楕円形で早く落ちる。雄蘂は球状に集り、花糸は長いへら状。 |
育て方 | 鉢栽培では、保水力のある細土を主体に、高山性は鹿沼土を主体に、日光砂、軽石の小粒を用い、元肥にマグアンプK 中粒を入れます。 芽出し後に置き肥を用い、真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回液肥をやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。 乾燥しないように注意し、梅雨以降は朝だけ日が当たる涼しい日陰に取り込みます。 鉢植えの場合は、1年おきぐらいに株を割って、新しい用土で早春か秋葉が黄ばむ頃に植え替えます。 我が家は地植えにしていますが、植え替えをしていないので、大きくなった株が弱ってきているので、早急な植え替えを考えています。 |
大雪山系黒岳、池の平湿原などのカラマツソウ(唐松草)の写真
カラマツソウ(唐松草) 2005年7月14日 撮影 大雪山系黒岳
カラマツソウ(唐松草) 2004年7月18日 撮影 池の平湿原
カラマツソウ(唐松草) 2004年7月18日 撮影 池の平湿原
カラマツソウ(唐松草) 2004年7月2日 撮影 霧が峰高原
カラマツソウ(唐松草) 2003年7月27日 撮影 戦場ヶ原
カラマツソウ(唐松草)は、夏山に登るとかなり出会うことの多い植物です。高山帯にはカラマツソウ(唐松草)と同じくらいモミジカラマツにも出会うが葉がモミジのような形をしていて大きいので区別ができます。
カラマツソウ(唐松草)のまとめ
カラマツソウ(唐松草) 2016年5月18日 撮影 栽培品
カラマツソウの仲間はは自生地が、低山から高山と自生地の幅が広いことから、見分けるのがかなり難しいようです。その中でもカラマツソウは山に登れば出会う機会のある花なので見分けがつきやすいようです。
栽培をするにあたっては、その花が高山帯に咲いていた花か、低山帯の花かによって育て方が異なるというのは少し面倒なことがありそうです。我が家の花はどこに咲いていたのかはわかりませんが10数年庭で消えないで残っていることから、丈夫な花なのではないかと思っています。
仙人ヶ岳、日光植物園で写したアキカラマツ(秋唐松)の特徴
アキカラマツ(秋唐松) 2005年9月13日 撮影 仙人ヶ岳
アキカラマツ(秋唐松) 2005年9月13日 撮影 仙人ヶ岳
アキカラマツ(秋唐松) 2004年8月22日 撮影 日光植物園
和名 | アキカラマツ(秋唐松) |
学名 | Thalictrum minus |
科名・属名 | キンポウゲ科 カラマツソウ属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
花期 | 7~9月 |
特徴 | 日当たりのよい山地に生え、高さ0.7~1.5mの多年草。 葉は2~4回3出複葉で小葉は楕円形、長さ1~3㎝。 円錐形の花序に淡黄白色で直径8㎜の花を多数つける。花弁はなく、萼弁は早く落ちます。 そう果1~4個、長さ約4㎜で8個の翼があます。 |
尚仁沢遊歩道のミヤマカラマツ(深山唐松)?の特徴
ミヤマカラマツ(深山唐松) 2004年8月22日 撮影 尚仁沢遊歩道
ミヤマカラマツ(深山唐松) 2004年8月22日 撮影 尚仁沢遊歩道
ハルカラマツ(春唐松) 2004年8月22日 撮影 尚仁沢遊歩道
和名 | ミヤマカラマツ(深山唐松) |
学名 | Thalictrum filamentosum var. tenerum |
科名・属名 | キンポウゲ科 カラマツソウ属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州。東アジア |
花期 | 7~9月 |
特徴 | 低山帯~亜高山帯の日陰の湿った林内や岩上に生える多年草。 高さ30~80cm。 根生葉は2~3回3出複葉で長柄がある。小葉は長さ1.5~8cm、裏は白っぽい。 花序は散房状、直径約8㎜。 そう果は倒卵状披針形で長さ約4㎜。 |
咲き初めの花で、カラマツソウのようですが、このような葉の形はミヤマカラマツ(深山唐松)よりほかに思い当たらないことから、とりあえず載せておいて今後の課題にしたいと思います。