ハマエンドウ(浜豌豆)は、マメ科・レンリソウ属で日本全土の海岸の砂地に生える多年草ですが、まれに湖岸や川岸などにも見られます。
カラスノエンドウ(烏野豌豆)はマメ科・ソラマメ属で、本州、四国、九州、沖縄の道ばたや畑、野原など、日当たりの良いところに普通に見られる蔓性の2年草で、関東地方の我が家の近辺では空き地などに普通に見られます。
花の色合いとマメ科の花形はよく似ていますが、ハマエンドウは海辺の環境に耐えることのできるような葉を持っているのに比べて、カラスノエンドウの葉は柔らかく、薄い葉を持っています。
上のハマエンドウ(浜豌豆)は、2006年7月5日に利尻島で撮影したものです。
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ハマエンドウ(浜豌豆)の特徴
ハマエンドウ(浜豌豆) 2006年7月5日 撮影 利尻島
ハマエンドウ(浜豌豆) 2006年7月5日 撮影 利尻島
和名 | ハマエンドウ(浜豌豆) |
学名 | Lathyrus japonicus |
科名・属名 | マメ科 レンリソウ属 |
分布 | 日本全土 |
花期 | 4~7月 |
特徴 | 海岸の砂地に生える多年草。まれに湖岸や川岸などにも見られます。 全体に粉白色で、茎は角ばり、茎は地を這って長さ1mほどになります。 小葉は6~12個で、長さ1.5~3㎝、幅1~2㎝の楕円形。 花は総状に3~6個つき、長さ2.5~3㎝。旗弁は初め赤紫色、後に青紫色に変わります。 豆果は長さ約5cm、幅約1cmでほとんど無毛。 和名は海岸に生え、全体の感じが豌豆に似ていることによります。 |
カラスノエンドウ(烏野豌豆)の特徴
カラスノエンドウ(烏野豌豆) 2005年4月15日 撮影 四季の森星野駐車場付近
カラスノエンドウ(烏野豌豆) 2003年4月5日 撮影 散歩道
和名 | カラスノエンドウ(烏野豌豆) |
別名 | ヤハズエンドウ |
学名 | Vicia angustifolia |
科名・属名 | マメ科 ソラマメ属 |
分布 | 本州、四国、九州、沖縄 |
花期 | 3~6月 |
特徴 | 道ばたや畑、野原など、日当たりの良いところに普通に見られる蔓性の2年草。 葉は8~16個の小葉からなり、先のほうの1~3個の小葉は普通3分岐した巻きひげになり、小葉は長さ2~3cmの狭倒卵形で、先端は矢筈状にへこみます。 花は葉腋に1~3個つき、紅紫色で長さ1.2~1.8cm。 豆果は長さ3~5cm。 和名は豆果が黒く熟すのをカラスにたとえたものといいます。 |
カラスノエンドウ(烏野豌豆) 2008年4月11日 撮影 わんぱく公園