イワイチョウ(岩銀杏)は、ミツガシワ科・イワイチョウ属で、北海道、本州(東北地方、中部地方の日本海側)、南千島の亜高山帯~高山帯の雪田跡や湿地に生える1種1属多年草です。
亜高山帯~高山帯では出会う機会の多い植物で、花には柱頭が長く雄しべの短い長花柱花と雄しべが短く柱頭の長い短花柱花があるようですが、私が写した個体は長花柱花が多かったのですが、短花柱花も写すことが出来ました。
こういったシステムを異型花柱性と呼び自家受粉を避けるためと考えられていますが、他の植物にもあるようです。
上のイワイチョウ(岩銀杏)長花柱花は、2006年8月4日に月山で撮影したものです。
スポンサーリンク
イワイチョウ(岩銀杏)の特徴
イワイチョウ(岩銀杏)長花柱花 2005年8月4日 撮影 八方尾根
イワイチョウ(岩銀杏)短花柱花 2003年8月2日 撮影 月山
和名 | Nephrophyllidium crista-galli, Nephrophyllidium crista-galli subsp. japonicum |
学名 | イワイチョウ(岩銀杏) |
科名・属名 | ミツガシワ科 イワイチョウ属 1種1属 |
分布 | 北海道、本州(東北地方、中部地方の日本海側)、南千島 |
花期 | 6~8月 |
特徴 | 亜高山帯~高山帯の雪田跡や湿地に生える多年草。 高さ15~50cm。 葉身は腎円形で先がへこみ、縁にそろった鋸歯があります。 花は集散状につき、花径1~2cm、花冠裂片は中央に縦のひだ、縁に波状のしわがあります。 花には柱頭が長く雄しべの短い長花柱花と雄しべが短く柱頭の長い短花柱花があり、個体によってちがっています。こういったシステムを異型花柱性と呼び自家受粉を避けるためのシステムと考えられています。 |
イワイチョウ(岩銀杏)長花柱花 2003年6月21日 撮影 蔵王芝草平