ミツガシワ(三槲)は、ミツガシワ科・ミツガシワ属で、の北海道、本州、九州の山地の湿地、沼に生える多年草ですが、亜寒帯や高山に多いようです。
ミツガシワ科のイワイチョウ属のイワイチョウ(岩銀杏)も1種1属ですが、花の形、葉の形などから区別はしやすい花です。
また、ミツガシワ科のイワイチョウと同じように花には柱頭が長く雄しべの短い長花柱花と雄しべが短く柱頭の長い短花柱花があり、個体によってちがっています。こういったシステムを異型花柱性と呼び自家受粉を避けるためと考えられていますが、他の植物にもあるようです。
上のミツガシワ(三槲)は、2006年6月14日に尾瀬ヶ原で撮影したものです。
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ミツガシワ(三槲)の特徴
ミツガシワ(三槲) 2006年6月14日 撮影 尾瀬ヶ原
和名 | Menyanthes trifoliata |
学名 | イワイチョウ(岩銀杏) |
科名・属名 | ミツガシワ科 ミツガシワ属 1種1属 |
分布 | 北海道、本州、九州 |
花期 | 5~8月 |
特徴 | 山地の湿地、沼に生える多年草の水草。 葉は長柄があり、3個の小葉からなります。小葉は長さ4~8cm。 高さ30cmほどの花茎をたて、総状に直径1~1.5cmの白花をつけます。花弁には細かい毛が生えます。 花は集散状につき、花径1~2cm、花冠裂片は中央に縦のひだ、縁に波状のしわがあります。 ミツガシワ科のイワイチョウと同じように花には柱頭が長く雄しべの短い長花柱花と雄しべが短く柱頭の長い短花柱花があり、個体によってちがっています。こういったシステムを異型花柱性と呼び自家受粉を避けるためのシステムと考えられています。 |