ネコハギ(猫萩)は、マメ科・マメ属、本州、四国、九州の草地に生えるつる性の1年草で、よく見られる植物です。牧野富太郎によれば、同じハギ属のイヌハギ(犬萩)に対してつけられたもので、全体に黄褐色の毛が多いことによるという。
仲間のシラハギ(白萩)は、ニシキハギの栽培品とする考え方と、ニシキハギをミヤギノハギを同種の品種とする考え方があり、ミヤギノハギの変種としている場合もあります。
上のネコハギ(猫萩)は、2005年9月13日に仙人ヶ岳で撮影したものです。
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ネコハギ(猫萩)の特徴
和名 | ネコハギ(猫萩) |
学名 | Lespedeza pilosa |
科名・属名 | マメ科 ハギ属 |
分布 | 本州、四国、九州 |
花期 | 7~9月 |
特徴 | 日当たりのよい草地などに生える多年草。 茎は基部近くで枝分かれして地を這う。 葉は3葉からなり、小葉は長さ1~2㎝。 花は葉腋に3~5個ずつつき、白色で長さ7~8㎜。 豆果は長さ3~4㎜の広倒卵形。 牧野富太郎によれば、同じハギ属のイヌハギ(犬萩)に対してつけられたもので、全体に黄褐色の毛が多いことによるという。 |
シラハギ(白萩)の特徴
シラハギ(白萩) 2004年9月18日 撮影 花之江の郷
和名 | シラハギ(白萩) |
学名 | Lespedeza nipponica 'Japonica', Lespedeza japonica 'Japonica', Lespedeza thunbergii subsp. thunbergii form. albiflora |
科名・属名 | マメ科 ハギ属 |
分布 | 元来は朝鮮半島の自生種と言われるが、古くから日本各地で栽培されている草状の落葉低木 |
花期 | 8~10月 |
特徴 | ニシキハギの栽培品で、高さ1.5m位になり、茎は根もとから束生し、多少枝垂れて大きな株となります。 ニシキハギをミヤギノハギの別種とする説と同種の品種とする説もあり、ミヤギノハギの変種としている場合もあります。 普通冬になると根もと近くまで枯れます。 花は秋、白色または紅紫色、まれに白と紫が混じり宮城の萩より大型、特に旗弁が開花後に閉じたときには不釣合いに大きく見えます。 |