ベニバナニシキウツギ(紅花錦空木)、ウコンウツギ(欝金空木)、タニウツギ(谷空木)は、スイカズラ科・タニウツギ属の落葉低木で、花の色はそれぞれに特徴がありますが、葉はよく似ています。
自生地は、ベニバナニシキウツギは宮城県以南から四国、九州にわたる表日本の温帯山地に分布するようですが、栃木県以北にはこのタイプが多いようです。
ウコンウツギは、北海道、本州(岩木山、八幡平、岩手山、焼石岳、早池峰山)の亜高山帯~高山帯に生えるということですので、出会える場所が限られているようです。
タニウツギ(谷空木)は、ということで、北海道と主に日本海側の山地に自生するようで、私は裏磐梯あたりで何度か見ています。
上のベニバナニシキウツギ(紅花錦空木)は2003年6月6日に那須沼原近辺で撮影したものです。
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ベニバナニシキウツギ(紅花錦空木)の特徴
和名 | ベニバナニシキウツギ(紅花錦空木) |
学名 | Weigela decora f. unicolor |
科名・属名 | スイカズラ科 タニウツギ属 |
分布 | 本州の宮城県以南から四国、九州にわたる表日本の温帯山地に分布し、西日本にはまれのようです |
花期 | 5月~6月 |
特徴 | 花径2.5~3.5cm、高さ2~~5m。日当たりの良い山野に自生します。 ベニバナニシキウツギはニシキウツギの変種です。 ニシキウツギはふつう白から紅に花色が変化するが、こちらははじめから濃い紅色で、栃木県以北にはこのタイプが多いようです。 (このきなんのき)さんからアドバイスをいただきました。 |
ウコンウツギ(欝金空木)の特徴
ウコンウツギ(欝金空木) 2005年7月14日 撮影 大雪山系黒岳
和名 | ウコンウツギ(欝金空木) |
学名 | Weigela middendorffiana |
科名・属名 | スイカズラ科 タニウツギ属 |
分布 | 北海道、本州(岩木山、八幡平、岩手山、焼石岳、早池峰山)。東アジア |
花期 | 6月~7月 |
特徴 | 亜高山帯~高山帯に生える。高さ1~2mの落葉低木。 1年枝の葉は3~4対、長さ5~12cm。表面は脈上、裏面は全体に毛があります。 花序は集散状、花は総梗の先に2~3個ずつ横向きにつきます。 花冠は長さ3.5~4㎝、中部から上がふくれた筒形で下部は1cmほど細い。色ははクリーム色で、内面の下側裂片内部に斑紋があります。 |
タニウツギ(谷空木)の特徴
タニウツギ(谷空木) 2005年6月18日 撮影 裏磐梯五色沼
タニウツギ(谷空木) 2004年5月29日 撮影 日光植物園
和名 | タニウツギ(谷空木) |
学名 | Weigela hortensis |
科名・属名 | スイカズラ科 タニウツギ属 |
分布 | 北海道と主に日本海側の山地 |
花期 | 初夏 |
特徴 | 落葉低木で高さ2~5m。 若い枝は紫褐色で粗毛があり、古い枝の樹皮は灰色となり縦に裂けます。 葉は表面はほとんど無毛、裏面に白い毛が密生します。 花は紅色、時に白色があります。 鑑賞のため庭木として栽培されます。 和名は通常谷間に多いことによります。 |