クルマバナ(車花)、ミヤマトウバナ(深山塔花)、イヌトウバナ(犬塔花)は、のトウバナ属の多年草ですが、車花はその名のように、唇弁花を数段輪生することから区別が出来そうですが、ミヤマトウバナ(深山塔花)、イヌトウバナ(犬塔花)はとてもよく似ています。
ミヤマトウバナ(深山塔花)は20~80cmと少し大きく、自生地が北海道と本州の近畿地方以北となっているのに対して、イヌトウバナ(犬塔花)は、全国に分布していて、20~50㎝少し小さく、葉の裏面に腺点があることで区別するようです。
上のクルマバナ(車花)は、2004年7月24日に、霧ヶ峰高原で写したものです。
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クルマバナ(車花)の特徴
クルマバナ(車花) 2006年8月25日 撮影 八千穂高原自然園
クルマバナ(車花) 2003年7月27日 撮影 戦場ヶ原
和名 | クルマバナ(車花) |
学名 | Clinopodium chinense var. parviflorum, Clinopodium chinense subsp. grandiflorum |
科名・属名 | シソ科 トウバナ属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
花期 | 8月~9月 |
特徴 | 山地の草原に生える、高さ20~80cmの多年草。 茎は四角形で直立し、まばらに下向きの毛があります。 葉は対生し長さ5~15㎜の柄があり、卵形または長楕円形尾状に長さ2~4cm、基部はまるくふちに鋸歯があります。 枝先の花穂に淡紅色の唇弁花を数段輪生する。花冠は長さ8~10㎜、上唇は小さく、下唇は大きく3裂します。 和名は花が輪生することによります。 |
ミヤマトウバナ(深山塔花)の特徴
ミヤマトウバナ(深山塔花) 2005年8月11日 撮影 尾瀬
和名 | ミヤマトウバナ(深山塔花) |
学名 | Clinopodium micranthum var. sachalinense |
科名・属名 | シソ科 トウバナ属 |
分布 | 北海道、本州(近畿地方以北) |
花期 | 8~10月 |
特徴 | 林内に生える、高さ30~70㎝の多年草。 茎にはわずかに毛があるが、ほとんど無毛。 葉は長卵形で長さ2.5~6㎝。裏面の腺点は目立たない。 花冠は長さ6㎜ほど。萼は下半部に細かい毛があります。 |
イヌトウバナ(犬塔花)の特徴
イヌトウバナ(犬塔花) 2006年9月29日 撮影 仙人ヶ岳
イヌトウバナ(犬塔花) 2005年9月13日 撮影 仙人ヶ岳
和名 | イヌトウバナ(犬塔花) |
学名 | Clinopodium micranthum |
科名・属名 | シソ科 トウバナ属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
花期 | 8~10月 |
特徴 | 山地の木陰に生える多年草。 茎は高さ20~50㎝になります。 葉は葉柄があり、卵形~狭卵形で長さ2~3㎝で裏面に腺点があります。 花冠は白色にやや淡紫色を帯び長さ5~6㎜。 |
イヌトウバナ(犬塔花) 2005年9月2日 撮影 三国山