ミヤマトウキ(深山当帰)とオオバセンキュウ(大葉川弓)は、セリ科・シシウド属ですが、ミヤマトウキは低山帯~亜高山の湿った岩上に生え、葉は広三角形、2回3出複葉、表面につやがあります。
オオバセンキュウ(大葉川弓)は、山地のやや湿ったところに生え、葉は1~2回3出羽状複葉。小葉は狭卵形で薄く、長さ3~8cm、不ぞろいの鋭鋸歯があります。
ミヤマトウキは葉につやがあること、苞葉ないこと、オオバセンキュウは、総苞片はないが、小苞片だけあることなどで区別ができますが、セリ科はよく似ているために区別するのが難しいようです。
上のミヤマトウキ(深山当帰)は、2005年8月4日に八方尾根で撮影した花です。
スポンサーリンク
ミヤマトウキ(深山当帰)の特徴
ミヤマトウキ(深山当帰) 2005年8月4日 撮影 八方尾根
ミヤマトウキ(深山当帰) 2005年8月4日 撮影 八方尾根
ミヤマトウキ(深山当帰)葉 2005年8月4日 撮影 八方尾根
和名 | ミヤマトウキ(深山当帰) |
別名 | イワテトウキ、ナンブトウキ |
学名 | Angelica acutiloba ssp. iwatensis |
科名・属名 | セリ科 シシウド属 |
分布 | 北海道、本州(滋賀県以北)。日本固有 |
花期 | 7月~8月 |
特徴 | 低山帯~亜高山の湿った岩上に生える多年草。 高さ20~50cm。 葉は広三角形、2回3出複葉、表面につやがあります。茎葉は3~4個、下葉は長さ10~13cm、幅8~40㎜、鋭くて長い鋸歯があります。 大散形花序は主茎のものは直径約10cm、苞葉ない。花は直径約3㎜。 全体に独特のにおいがあります。 |
ミヤマトウキ(深山当帰) 2003年8月23日 撮影 八方尾根
ミヤマトウキ(深山当帰)葉 2003年8月23日 撮影 八方尾根
オオバセンキュウ(大葉川弓)の特徴
オオバセンキュウ(大葉川弓) 2003年9月6日 撮影 鹿沢温泉
オオバセンキュウ(大葉川弓) 2003年9月6日 撮影 鹿沢温泉
オオバセンキュウ(大葉川弓)葉 2003年9月6日 撮影 鹿沢温泉
和名 | オオバセンキュウ(大葉川弓) |
学名 | Angelica genuflexa |
科名・属名 | セリ科 シシウド属 |
分布 | 北海道、本州(中部地方以北) |
花期 | 7~9月 |
特徴 | 山地のやや湿ったところに生える多年草。 高さ0.6~1.5mで、無毛。 葉は1~2回3出羽状複葉。小葉は狭卵形で薄く、長さ3~8cm、不ぞろいの鋭鋸歯があります。 大形の複散形花序に白色~帯紫色の小さな花を多数つけます。 総苞片はないが、小苞片だけあります。 |
オオバセンキュウ(大葉川弓) 2005年8月11日 撮影 尾瀬
オオバセンキュウ(大葉川弓)葉 2005年8月11日 撮影 尾瀬