オドリコソウ(踊り子草)、ヒメオドリコソウ(姫踊り子草)、ホトケノザ(仏座)はシソ科・オドリコソウ属同じ仲間で、花は似ていますが、それぞれ特徴があり、見比べれば間違うことはありません。
ヒメオドリコソウ(姫踊り子草)、ホトケノザ(仏座)は住宅地の中の植込みや空き地でも見かけますが、オドリコソウ(踊り子草)は山に行かなければ、自然に生えているものには出会えないと思います。
私が出会ったのは霧が峰高原で、形は帰化植物のヒメオドリコソウに似ていますが、花の大きさがかなり違います。
上のオドリコソウ(踊り子草)は、2004年7月2日に、霧が峰高原で写したものです。
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オドリコソウ(踊り子草)の特徴
和名 | オドリコソウ(踊り子草) |
学名 | Lamium album var. barbatatum |
科名・属名 | シソ科 オドリコソウ属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
花期 | 3月~6月 |
特徴 | 山野のやや日陰に生える、高さ30~50cmの多年草。 茎は柔らかく、葉は対生し、長さ5~10cmの卵状三角形~広卵形で先端は尖り、ふちに粗い鋸歯があり、網目状の脈が目立ちます。 上部の葉腋に白色~淡紅紫色の唇弁花を密に輪生し、花冠は3~4cmで、上唇はかぶと状、下唇は3裂します。側裂片は小さく、中央裂片は大きくて前に突き出し、浅く2裂します。 |
ヒメオドリコソウ(姫踊り子草)の特徴
ヒメオドリコソウ(姫踊り子草) 2005年4月15日 撮影 四季の森星野駐車場付近
ヒメオドリコソウ(姫踊り子草) 2003年4月5日 撮影 散歩道
和名 | ヒメオドリコソウ(姫踊り子草) |
学名 | Lamium purpureum |
科名・属名 | シソ科 オドリコソウ属 |
分布 | 日本全土に分布する帰化植物。ヨーロッパ原産 |
花期 | 3~5月 |
特徴 | 茎は四角形で高さ10~25cmになります。 葉は対生し、長さ1.5~3cmの卵円形で鈍い鋸歯があり、網目状の脈が目立つ。上部の葉は密集してつき、赤紫色を帯びます。 上部の葉腋に長さ約1cmの淡紅色の唇形花を密につけます。 帰化植物で日本で最初に発見されたのは明治26年。オドリコソウに似ているが、全体に小形なのでこの名があります。 |
ホトケノザ(仏座)の特徴
ホトケノザ(仏座) 2003年3月10日 撮影 散歩道
ホトケノザ(仏座) 2002年11月2日 撮影 下野国分寺跡
和名 | ホトケノザ(仏座) |
別名 | サンカイグサ |
学名 | Lamium amplexicaule |
科名・属名 | シソ科 オドリコソウ属 |
分布 | 本州、四国、九州、沖縄 |
花期 | 3~6月 |
特徴 | 畑や道ばたに普通に生える高さ10~30cmの2年草。 葉は対生し長さ1~2cmの扇形円形で鈍い鋸歯があります。 上部の葉腋に長さ2cmの紅紫色の唇形花を密につけます。 蕾のまま結実する閉鎖化が多数まじります。 和名は対生する葉を蓮座に見立てたもの。 春の七草のホトケノザは本種ではなく、キク科のコオニタビラコです。この花は食べません。 |