ヤマゼリ(山芹)は、セリ科・ヤマゼリ属で、全国の山野に生える高さ0.5~1mの多年草です。セリ科・ドクゼリ属のドクゼリ(毒芹)も山地の湿地などに生える高さ0.6~1mの多年草で、葉は2~3回羽状複葉で、鋸歯があることなどよく似ています。
ヤマゼリの小葉は卵形または広卵形でやわらかいことなどから、ドクゼリと区別できます。
ドクゼリの若い苗をセリと間違いないようにするには、特徴を知っておくことが大切です。
上のヤマゼリ(山芹)は、2005年9月13日に仙人ヶ岳で撮影した花です。
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ヤマゼリ(山芹)の特徴
ヤマゼリ(山芹) 2003年9月27日 撮影 鹿沼の山間
ヤマゼリ(山芹)葉 2003年9月27日 撮影 鹿沼の山間
和名 | ヤマゼリ(山芹) |
学名 | Ostericum sieboldii |
科名・属名 | セリ科 ヤマゼリ属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
花期 | 7~10月 |
特徴 | 山野に生える高さ0.5~1mの多年草。 茎は中空で上部はよく枝分かれします。 葉は2~3回3出羽状複葉。小葉は卵形または広卵形でやわらかく、ふちには粗い鋸歯があります。 枝先から小形の複散形花序を多数だし、白色の小さな花を密につけます。 |
ヤマゼリ(山芹) 2006年9月29日 撮影 仙人ヶ岳
ヤマゼリ(山芹)葉 2006年9月29日 撮影 仙人ヶ岳
ドクゼリ(毒芹)の特徴
ドクゼリ(毒芹) 2004年8月22日 撮影 日光植物園
ドクゼリ(毒芹)葉 2004年8月22日 撮影 日光植物園
和名 | ドクゼリ(毒芹) |
学名 | Cicuta virosa |
科名・属名 | セリ科 ドクゼリ属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
花期 | 6~8月 |
特徴 | 山地の湿地などに生える多年草。 高さ0.6~1m。茎は中空。 葉は2~3回羽状複葉で小葉は披針形で長さ3~8cm、鋸歯があります。 枝先に複散形花序を出し、白色の小さな花を多数つけます。 |
ドクゼリ(毒芹) 2004年8月22日 撮影 裏磐梯