ジャコウソウ(麝香草)とアシタカジャコウソウ(愛鷹麝香草)は、シソ科・ジャコウソウ属の花でとてもよく似ています。
ジャコウソウ(麝香草)が、全国の山地の谷間の湿り気のあるところに生える、高さ0.6~1mの多年草であるのに対して、アシタカジャコウソウ(愛鷹麝香草)は静岡、山梨両県の山地に生える多年草だということです。
自生地だけでなく、アシタカジャコウソウは、ジャコウソウに比べて全体に小さく、茎、葉柄、葉、萼などに多数の立った毛が生えていますが、写真からも確認できると思います。
限られた場所に咲くアシタカジャコウソウは、静岡県の愛鷹山で発見されたために付いた名前ということです。
上のジャコウソウ(麝香草)は、2005年9月13日に、仙人ヶ岳で写したものです。
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ジャコウソウ(麝香草)の特徴
ジャコウソウ(麝香草) 2004年10月11日 撮影 仙人ヶ岳
ジャコウソウ(麝香草) 2004年9月10日 撮影 上三依水生植物園
和名 | ジャコウソウ(麝香草) |
学名 | Chelonopsis moschata |
科名・属名 | シソ科 ジャコウソウ属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
花期 | 8~9月 |
特徴 | 山地の谷間の湿り気のあるところに生える、高さ0.6~1mの多年草。 葉は対生し、長さ5~12㎜の短い柄があり、長楕円形で長さ10~20㎝、荒い鋸歯があり、茎とともに細かい毛があります。 上部の葉腋に短い柄をだし、1~3個の紅紫色の唇弁花をつけます。 花冠は長さ4~4.5cm。 和名は茎葉をゆすると麝香のような良い香りがすることによるといわれるます。 |
ジャコウソウ(麝香草) 2004年9月18日 撮影 花之江の郷
アシタカジャコウソウ(愛鷹麝香草)の特徴
アシタカジャコウソウ(愛鷹麝香草) 2004年8月22日 撮影 日光植物園
和名 | アシタカジャコウソウ(愛鷹麝香草) |
学名 | Chelonopsis yagiharana |
科名・属名 | シソ科 ジャコウソウ属 |
分布 | 本州、四国 |
花期 | 初秋 |
特徴 | 静岡、山梨両県の山地に生える多年草。 高さ15~40cm。 ジャコウソウに比べて全体に小さく、茎、葉柄、葉、萼などに多数の立った毛が生えています。 葉は対生し、長さ4~10cm、幅2~4cm。 茎の上部の葉腋から長さ1cm位の柄を出し、濃紅紫色の唇形花を1~2個つけます。 和名は初め静岡県の愛鷹山で発見されたため。 |