コメツツジ(米躑躅)、オオコメツツジ(大米躑躅)、チョウジコメツツジ(丁字米躑躅)はツツジ科・ツツジ属で、オオコメツツジ、チョウジコメツツジはコメツツジの変種になります。
コメツツジとオオコメツツジはよく似ていますが、花の形で区別できそうです。コメツツジの花冠は長さ10㎜の筒状漏斗形で、5中裂、雄蘂は5個、花冠からつきでるのに比べ、オオコメツツジは、葉が長さ1.5~4.5㎝と少し大きく、花冠は直径5~8㎜地少し小さく、株によって先が4裂のものと5裂のものがあるようですが、私が写した個体は4裂でした。
チョウジコメツツジ(丁字米躑躅)は同じ仲間ですが、花が筒状であることから区別できます。
上のコメツツジ(米躑躅)は、2003年7月18日に赤城山で撮影したものです。
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コメツツジ(米躑躅)の特徴
和名 | コメツツジ(米躑躅) |
学名 | Rhododendron tschonoskii |
科名・属名 | ツツジ科 ツツジ属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、千島、朝鮮半島 |
花期 | 6月~8月 |
特徴 | 山地~亜高山帯の岩場や風衝草原などに自生します。 高さ0.3~2mの落葉または半常緑低木。 葉は互生し、葉身は長さ1~3cm、幅5~14㎜の楕円形または倒卵形。両面やふちには淡褐色の毛が生えます。 枝先に白い小さな花をつけます。花冠は長さ約10㎜の筒状漏斗形で、5中裂します。雄蘂は5個、花冠からつきでる。 |
オオコメツツジ(大米躑躅)の特徴
オオコメツツジ(大米躑躅) 2005年8月4日 撮影 八方尾根
和名 | オオコメツツジ(大米躑躅) |
学名 | Rhododendron tschonoskii var. trinerve, Rhododendron tschonoskii subsp. trinerve |
科名・属名 | ツツジ科 ツツジ属 |
分布 | 本州(山形~滋賀県、主に日本海側)。日本固有 |
花期 | 夏 |
特徴 | 低山帯~亜高山帯の尾根筋や湿原のふちなどに生える落葉低木。 葉は互生し、長さ1.5~4.5㎝。3本の脈が目立ち、両面とふちに毛があります。短い葉柄があって枝先に集まってつきます。 花は夏、枝先に散形状に開き、花冠は直径5~8㎜、株によって先が4裂のものと5裂のものがあり、雄しべは前者4本、後者が5本。 コメツツジの変種。 |
チョウジコメツツジ(丁字米躑躅)の特徴
チョウジコメツツジ(丁字米躑躅) 2007年7月21日 撮影 坪庭
和名 | チョウジコメツツジ(丁字米躑躅) |
学名 | Rhododendron tschonoskii var. tetramerum |
科名・属名 | ツツジ科 ツツジ属 |
分布 | 本州(中部地方)。 日本固有。 |
花期 | 7月~8月上旬 |
特徴 | 亜高山帯~高山帯下部の岩場や岩隙などに生える落葉低木。 花冠は筒状、裂片は短い。 葉の両面に圧着する剛毛があります。 コメツツジの変種。 |