タカネスイバ(高嶺酸葉)は、タデ科・ギシギシ属で、北海道、本州(月山、飯豊山、谷川岳、尾瀬、湯ノ丸山、北・中央・南アルプス、八ヶ岳、白山)、ユーラシア北部の亜高山帯~高山帯の草地に生える多年草で、高さ30~100cmになります。
ヒメスイバ(姫酸葉)は、同じくタデ科・ギシギシ属で、ユーラシア原産。北海道~九州の各地に広がる帰化植物で道ばたや荒地に多い無毛の1年草又は多年草です。
自生場所が異なることから自生地で分かることもありますが、ヒメスイバは、と、葉は細い矛形、長さ2~7㎝、先は鋭形か鈍形と、タカネスイバに比べて細く小さいようです。
日本全土の人家の近くや草地、田の畦などに普通に生えるスイバ(酸葉)は子供のころからなじみの多い植物で、葉は長さ約10㎝の長楕円状披針形で基部は普通矢じり形。 上部の葉の基部は茎を抱きます。
上のタカネスイバ(高嶺酸葉)は、2005年7月14日に大雪山系黒岳で撮影した花です。
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タカネスイバ(高嶺酸葉)の特徴
タカネスイバ(高嶺酸葉) 2005年7月14日 撮影 大雪山系黒岳
タカネスイバ(高嶺酸葉) 2005年5月31日 撮影 日光植物園
和名 | タカネスイバ(高嶺酸葉) |
学名 | Rumex montanus |
科名・属名 | タデ科 ギシギシ属 |
分布 | 北海道、本州(月山、飯豊山、谷川岳、尾瀬、湯ノ丸山、北・中央・南アルプス、八ヶ岳、白山)。ユーラシア北部 |
花期 | 7月~8月 |
特徴 | 亜高山帯~高山帯の草地に生える多年草。高さ30~100cm。 雌雄異株。がく片は6枚で花弁はない。 花柱は子房の稜上につき、柱頭は細裂。 茎葉はほこ形、長さ6~15cm。 和名は高山に生える酸葉の意味。 |
ヒメスイバ(姫酸葉)の特徴
ヒメスイバ(姫酸葉) 2006年7月4日 撮影 礼文島
ヒメスイバ(姫酸葉) 2006年7月4日 撮影 礼文島
和名 | ヒメスイバ(姫酸葉) |
学名 | Rumex acetosella |
科名・属名 | タデ科 ギシギシ属 |
分布 | ユーラシア原産。北海道~九州の各地に広がる帰化植物 |
花期 | 5月~8月 |
特徴 | 道ばたや荒地に多い無毛の1年草又は多年草。 スイバやタカネスイバとともに蓚酸を含むので酸味があります。 茎は細く、直立し、高さ20~50㎝になり、多くの枝を分けます。 葉は細い矛形、長さ2~7㎝、先は鋭形か鈍形、上部の葉に乳頭状突起があります。雌雄異株。 花は円錐状につき総状花序はまばら。 そう果は3稜形、長さ葯1.2㎜、残存萼より長くなります。 |
スイバ(酸葉)の特徴
スイバ(酸葉) 2006年5月22日 撮影 尚仁沢遊歩道
スイバ(酸葉) 2006年5月22日 撮影 尚仁沢遊歩道
和名 | スイバ(酸葉) |
別名 | スカンポ |
学名 | Rumex acetosa |
科名・属名 | タデ科 ギシギシ属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
花期 | 5月~8月 |
特徴 | 人家の近くや草地、田の畦などに普通に生える高さ0.3~1mの多年草。 葉は長さ約10㎝の長楕円状披針形で基部は普通矢じり形。 上部の葉の基部は茎を抱く。雌雄異株。 茎の先に総状花序を円錐状に出し直系約3㎜の小さな花を多数つけます。 雌花の内花被片は花のあと大きく翼状になり、そう果を包みます。 花名は茎や葉に酸味があることによります。 |